「イタリア人のホームドラマなのに英語劇」フェラーリ かばこさんの映画レビュー(感想・評価)
イタリア人のホームドラマなのに英語劇
創業10年、経営危機に陥り、経営を担う共同経営者の妻とは冷え切り、前年に一人息子を亡くし、起死回生を目論んで参加したミッレミリアでは、前代未聞の大事故に遭遇。事故は車の不備のせいでないことが後に判明するが、フェラーリにすれば、なんちゅう年! な1年を描いたんだと思うが、前半社内の状況が少し出てくるだけで、ほぼフェラーリ一家の私生活のゴタゴタを延々見せられて、一体ワタシは何の映画を見ているんだろうか??と思いながらなんとか見たが時々うとうとしてしまった。
走行場面は迫力があるが、特に事故の場面がすごい。車もドライバーもふっとばされて空中を飛んでる! ドライバーが事故で亡くなるのは日常茶飯事らしく、死を悼みはするが、その場で後任ドライバーと契約したりする。
安全対策はお粗末で、レースドライバーが運転中にタバコを吸うのに驚いた。
さすがにミッレミリアのシーンは見ごたえがあったが、普通の街なかや郊外の公道を、箱根駅伝みたいにレーシングカーでがんがん走るのに驚いた。そして事故のシーンのグロさが新しい。車が宙を飛び、ドライバーが空を飛ぶ、宙に舞った車があっという間に見物人をなぎ倒す。放り出されたドライバーの、道路に叩きつけられた体を足元から映す、ちぎれた胴体が目に入り、その先には、目をひん剥いた頭部が乗った上半身が転がっている! うわ、と思わず声が出ました。
エンツォとラウラは冷え切ってレスの夫婦だとばかり思っていたら食事中唐突に始まってしまって、実は心の底では繋がっているのかただ発情しただけかもですが。イタリア人はこういうものなのでしょうか。
夫婦の不仲の元は、一人息子を失ったことから来ているよう。愛する息子が苦しんでいるときに愛人ともうひとりの息子と楽しんでいた(しかも知らないのは自分だけ)のが許せないというラウラの気持ちはよく分かる。
エンツォは設計屋で経営のアタマはないわ愛人作るわでしょーもない男だろう。
ペネロペ・クルスは美しいと思うが、歩き方が興ざめ、がに股でO脚で妊婦さんみたいに歩くんですよね。
アダム・ドライバーは見栄えするエンツォで良かったです。でも、ちょっと若すぎないか。
ラストが唐突で、この映画、ホームドラマだったのか~いと思いました。
それならイタリア語のほうがしっくりくると思うのに、なぜか英語劇。
ほんと何を見せたいのかわかりませんでした。
結局、奥さんの先読み行動で会社は存続したようで、奥さんの前ではエンツォはまるで中学生男子。フェラーリ一家は彼女にはアタマが上がらない。ラウラの出した「条件」を守り続けるしかないですね。
かばこさん
お返事ありがとうございました、
観察力鋭いですねー‼️
ペネロペ・クルスがガニ股なんて、今後彼女を見るときにはそっちばかりに目が行ってしまいそう
😭💦(笑)
ペネロペ・クルスの歩き方は、あれは監督の指示による演出ですね(笑)。わざと悪女・悪妻に映るように作ったんだと思いますよ。他の出演作ではモデルのように歩くので。
でもピストルはコワ😱💦
かばこさん、いつもありがとうございます。
アダム・ドライバー、初見かと思いきや…カイロ・レン!?
見たのにまったく覚えていません(((・・;)
フェラーリは実際この映画での年は59歳?確かにちょっと若いですよねぇ。
ペネロペさんの歩き方、気づかなかったのですが、確認したくなりました。
コメントありがとうございます。
コッポラ監督作品に「タッカー」と言う時代に先駆けた車を開発したアメリカ人の映画がありました。あの作品は面白かった。
エンツィオはイタリアのブルジョア出身で、町工場から立ち上げた本田宗一郎とは、器の大きさが違うと思ってます。
トミーさん
その3人がすらすら出てくるんですね 笑、モブのなかにアダム・ドライバー顔よく見かける気がします。コワモテなんだけど間延びしてるからなんかヒトが良さげに見えるんです。鯛って、笑いました。
共感ありがとうございます。
エンツォの一生を描く大河ドラマならば、全編イタリア語を叩き込む意味も有ったでしょうが、火だるまの1年の切り取りですから。えいやっ英語でも! と乱暴な感じと勝手に邪推しました。撃たれそうになった後激しく抱き合う、トコトコ買物から帰るペネロペに今回ヤラれてしまいました。
英語は残念でした。でも配役としてアダム・ドライバーがとてもよかったしイタリア訛り(らしい)英語で頑張ってた!ペネロペは問題なくイタリア話せるから問題ないのにねー