「不機嫌なのはいつものアダム・ドライバー」フェラーリ おでんさんの映画レビュー(感想・評価)
不機嫌なのはいつものアダム・ドライバー
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タイトル通り、車メーカーのフェラーリの話です。数年前にみた「フォードvsフェラーリ」やレディ・ガガ主演の「ハウス・オブ・グッチ」が面白かったので、イタリア・ファミリービジネス繋がりで。
ストーリーは、創業者のエンツォ・フェラーリをカイロ・レン(スターウォーズ)のアダム・ドライバーが主演。エンツォの不倫騒動と、1957年に起きた耐久レース「ミッレ・ミリア」での事故が中心。そういえば「ハウス・オブ・グッチ」もアダム・ドライバーでしたね。
この映画の主題はエンツォの不倫なんでしょうね。おばあちゃんが言うように「跡取りは必要」で、現実には、映画のなかのピエロ少年は、後にフェラーリの副会長で株式の10%を保有、創業家が関与を続けられています。
では不倫は赦されるのか?という主題に対しては、正妻との子が死ぬとか、レースで惨たらしい大事故が起きるとか、正妻から反旗を突きつけられるとか、相応の「報い」を示すことで、赦しや償いを、、、という話。ちなみにフェラーリの深刻な経営危機は1960年代中頃なので、本当はもう少し後の話。
終始アダム・ドライバーの不機嫌な顔と北イタリアなのにどんよりとした天気のシーンと、不倫の罪で「苦しめ」「償え」というリベラルな説教を2時間聞かされた感じ。
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