「しんどかったけど、案外面白かったかも」フェラーリ PRODIGYさんの映画レビュー(感想・評価)
しんどかったけど、案外面白かったかも
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全然知識がないので、殺伐とした家庭模様なんか予期しておらず、観てる時は割としんどかった。
ラウラの隙のない雰囲気は怖いし気が休まらなそうで、エンツォが度々愛人宅に逃げるのは全くわからないわけでもない…。
が、息子の喪失を抱えつつ経営を支え、ショックな事実にも理性を取り戻せるのは凄い。
感情を見せながらも状況を受け入れて冷静になる強さが、悲しくもあり魅力的だった。
婚外子がバレた時の、
「息子が1人だろうが5人だろうが愛情が減るわけないだろ!」みたいな返しはヤケクソすぎて笑った。
ババアが一番鬼畜。
事故シーンは「やりすぎだろ…!」と思った。
負の側面や悲劇というより、衝撃しか残ってない。
不謹慎ながら、死亡フラグ総立ち〜ストライクまで整いすぎてて…。グロ苦手なのに見入ってしまった。
苦痛をすっ飛ばしてるのもリアリティを感じられないが、キツさが軽減されたので良かったと思う。
車好きの同行者は当時のレース模様などが伺えて面白かったそうで、背景を教えてもらった。
車体がマセラティと見分けにくいのは、イタリアのカラーが赤だったから。
ロゴのアップに頑張りを感じた。
シートベルトのまともな基準もなかったそう。
今は観客が巻き込まれない位置も考慮されている。
観てる時はスカッとしない展開だし地味に感じたけど、思い返すと結構面白い所もあった。
自動車史やレースが好きなら、より面白いのだろう。
教養が要るのかもなぁ。
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