劇場公開日 2024年7月5日

「アダム&ペネロペのベストアクト」フェラーリ 蛇足軒妖瀬布さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0アダム&ペネロペのベストアクト

2024年3月25日
iPhoneアプリから投稿

アダム・ドライバーの、
芝居の説得力に圧倒される。

指先から手首の角度、
全身の所作、
エンツォ・フェラーリの、
経営のセンスやバランス、
リテラシーを文字通りなぎ倒していく、
スピードとパワーは、
暴れ馬フェラーリそのもののアグレッシブさを体現していた。

カイロ・レンや、
マリッジストーリー等で、
爆発的な怒りの芝居は見てきたが、
少し表の出力は落として、
内に秘めるとでもいえばいいのか。

ペネロペ・クルスも、
影響されたのか化学変化か、
ポテンシャルは高いのは、
証明済だが、
ベストアクトの作品のひとつになるだろう。

エンツォのように現場を仕切る、
マイケル・マンのスタッフからの評判はよく聞くが、、、、
彼の技術のひとつでもあるのだろう。

『フォードVSフェラーリ』で、
名車のスピードに頼らない、
魅せ方について書いたが、
本作はスピードで勝負する。

愛息と名車ディーノ、宿命。

蛇足軒妖瀬布