劇場公開日 2024年5月3日

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人間の境界のレビュー・感想・評価

全44件中、41~44件目を表示

4.5人権とは何か?

2024年5月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

興奮

非常に見応えがあり、お勧め作品です。
我々島国で育った人間が普段感じることのできない国境。そして人権について描かれています。
今こうしている間にも、様々な人たちが暴力に直面している現実を身直に感じることができました。
固いことばかり書いてしまいましたが、映像作品として非常に良質で、ストーリーも説得力があります。
わずかに0.5点マイナスなのは、もう一度観たいか?と問われると、そこまでは思わない。というだけです。
骨太な作品をぜひご堪能ください。

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紅い丘

3.5なぜダメなのか。なぜ?

2024年4月22日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

幸せになれる土地を求めて移民になったはずなのに、それとは程遠い深い森に囲われて動けない。
当事者は勿論、観客もなぜそうなっているのか全くわからないまま、暴力的に二国間をピンポンさせられる大混乱から逃れられない苦しみが続く。
危険から逃れるために移民になったのに更に危険で不安定な場所に居続けなければならない、そして何故そうしなければならないのかが全くわからない。
なぜ?なぜ!?なぜ先に進めないの??

救いの手も届く範囲が決まっているので、助ける方も助けられる方もその範囲にいる時でないと行動すらおこせないので、運にかけるしかない。

敵のように見える国境警備隊の人たちも全員が任務に納得をしているようではなかった。どんなものでも見慣れるのかもしれないけど、どんな事でも必死に救いを求めている人を冷たくあしらうのは、人によってはやはり胸が痛むだろう。
倫理観も人によって違うのは、よかった事なのか、もうそれすら疑問に思ってしまう出来事が続く。

アフタートークでは、このピンポンにはどんな意図があるのかについて、それをみる側によって見え方が違うと教わった。
ポーランド側にしたら、彼らを兵器として使うハイブリッド攻撃であり、移民を送り込むことによって国を不安定化させているので送り返しているということらしい。
(ベラルーシ側はきちんと覚えてないので割愛)
難民は国際法的に不法に入っても送り返したら行けない国際ルールがあるので、ピンポン状態は非人道的、酷いことしてるという考えはあるから、国境付近は立ち入り禁止にしたとのことでした。

ラストの一幕がこの監督が一番言いたかったことが詰まっている、との話でしたが、なるほどウクライナは全面的に積極的にヘルプの手を回し、生活の補助までしているのに、ベラルーシからの移民との違いにただ疑問と胸の痛みを感じました。
今まだ世の中で起こっている事らしいので、ぜひ知って欲しいと思います。

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icco

4.0人間兵器

2024年4月22日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

2024年4月21日
映画 #人間の境界 (2023年)鑑賞

「ベラルーシを経由してポーランド国境を渡れば安全にヨーロッパに入ることができる」という情報を信じてやってきた難民家族の運命は

ドキュメンタリーのようなリアル感に溢れる作品でした

@FansVoiceJP さん試写会ありがとうございました

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とし

3.5慈悲の限界

2025年1月12日
Androidアプリから投稿

2021年以降、プーチン支持であるベラルーシのルカシェンコが、中東やアフガニスタンからの難民や移民数万人を集めて隣国ポーランドに送り込む一方、ポーランドは国境警備隊を組織してこれに対抗。いわゆる“ハイブリッド戦争”と呼ばれるもう一つの紛争が映画前半に描かれている。まるでおじゃまむしのようにバラ線で仕切った国境をいったりきたり、EUに行けばバラ色の未来が待っていると勘違いしている難民の皆さんは、その途中で命を落とす者も...

EU法の原則とされる難民条約は「難民申請しようとする人を追い返してはならない」と定めているそうで、プーチンとしてはそれを逆手にとった人権爆弾をEUの玄関口ポーランドに打ち込み、ウクライナ支援から手を引かせようとしたに違いない。はなっから難民を“人間”となんか思っていないベラルーシ軍の扱いは鬼畜レベルなのだが、そこへいくとポーランド国境警備隊の皆さんはまだ人間性があって...といいたいところだが、ポーランドもまた、ロシアに軍事侵攻されるウクライナから難民審査なしで約100万人を受け入れた時点で、ついにギブしたというわけなのである。

そんな非人道的な移民キャッチボール以外にも、この映画は国境付近の森の中で困っている難民の皆さんに(法に触れない程度に)手を貸す活動家グループの姿を映し出すのだが、これが何とも中途半端な助け方しかしないのである。清潔な着替え一式と温かいスープ、携帯充電器等だけ与えて後は本人任せという放置プレイを繰り返すのである。“自己肯定感の高いリベラル”の一線を越えて難民に手を貸す勇気ある女性精神科医が登場するのだが、どうもこれがカバールたちのプロパガンダにしか見えないのである。

それはなぜか。最低賃金以下の労働力としての活用以外にも、この不法移民を使ってEUリベラル政党への投票に不正協力させるとともに、街中で暴動を頻発させ、その取締りと称した検閲の強化、さらには、幼児売春や臓器売買目的の人身売買道具としてしか移民の皆さんを見なしていない、今現在はEUを仕切っているカバール=グローバリストたちへの視点がまったく抜け落ちているからである。大体この人権活動家の皆さんの活動費用を誰が払っているとお思いか。これまでの悪行への贖罪から資産家が喜んで寄付をしていると思ったら大間違い。課税対象外である○○○○○財団等の汚れた資産をさらに肥太らせるさせるためのビジネスに他ならないのである。

映画ラストに、ベラルーシ国境とは180度異なる優しい態度でウクライナ移民に接する国境警備員の姿が撮される。が、それだって認○症大統領の呼び掛けに反応した数少ない国からの援助のたまものだろう。聞くところによると、当時の日本の岸○首相は国会を通さずにウクライナのため1.8兆円を拠出したという。その見返りが財務省主導による大増税と物価高なのである。かつて、巨匠ブニュエルは『ビリディアナ』の中でキリスト教における“慈悲の限界”をブラックに描いていたが、来年度米国トランプ政権の誕生によりそれが次々と明るみに出されることだろう。私たちは、神が決めるべき慈悲を人間が与えようとする傲慢さに、そろそろ気づくべき時なのである。

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かなり悪いオヤジ