悪は存在しないのレビュー・感想・評価
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残念ながら、私はダメでした、、、
どうもこの監督とは相性があまりよろしくないのかな。テンポというか、ゆだね方というか、リアリティと寓話の線の引き方というか、、、とにかく「寝ても覚めても」を見て以来、鑑賞中に「あー、私は俗っぽいおばさんになっちゃったわけから、監督からファンにならなくても結構ですよ、と言われているような疎外感」に襲われる。
今時のあるある社会派ドラマの断片を見せながら、結果とはいえ、子どもを連日一人で林の中歩かせる? それに対して他の保護者があまりにも無関心すぎない?ってあたりでもうだめ。
ラストに至っては「ここで放り出すんんだー」と、喧嘩売られた気分です。
映像と音楽作品に無理にストーリーつけなくても「白鹿」や「いいちこ」のCMみたいなのが出来ただろうにと思う。
ラスト、、、唖然
まず、ラストシーンに完全に置いてきぼりにされました。釈然としないまま、ラストから物語を遡ってみると、様々なシーンが思いだされます。
だからあの時、巧はこう言っていたのか?高橋って浅はかだよな。あの音がラストへの伏線だったのか?
しかし、色々と考えを巡らせていても、ラストの出来事が理屈に合わない。
ああ、世界には説明のできない非論理的なことが現実に《存在する》のだな。
人類はずっと論理性を追求し続けていますが、この世は非論理的なんだ。
論理的に感情的にならずに賢そうに振る舞っていた社長とコンサルが、実は誰よりも滑稽な存在だったのだということをラストシーンから気づくことができました。しかし、世界は社長やコンサルに象徴される《滑稽さ》に覆われていて、私達もその《滑稽さ》が正しいと思う社会に生きています。
資源開発に限らず、福島原発、ガザの状況も理屈に合わないことのひとつと気がつくことができました。生物の本質は生きることですが、本質から逸脱した《種の破滅》も可能性として起こり得るのだなと思います。
自然界には悪という概念は存在しない。熊が人を襲うのに善悪はない。
鑑賞後、様々なことについて、想像力が膨らみ続けています。凄い作品に出会いました。
あなたの考える悪について
シネ・ヌーヴォで濱口竜介× 石橋英子「悪は存在しない」やっぱりラストに切り裂かれた断裂について考えてしまうよね。きちんと伏線はあるんだけど、やっぱり不条理。観ながら予想していた人はそれでも人を分かろうとするべきなのかというような物語ではなかったな。もう少しその断裂について考えよう。
悪ばっかり
終わるなぁァァァと思いながらエンドロールを迎えてしまった。これが好きすぎるがあまりの感情だったら良かったのに...。
アカデミー賞国際長編映画賞を受賞した「ドライブ・マイ・カー」は、原作者・村上春樹の作風が個人的に大の苦手ということもあって全然ハマれなかったけど、濱口監督のゆったりとした作り方は割と好きだし、今度こそはみんなと同じように絶賛できるだろうと、そう信じていた。のに。冒頭でうっすらと感じた嫌な予感は、見事に的中。今年一気味が悪い、監督の自己満的映画だった。。。
タイトルとラストの兼ね合いだけでここまで好評を得ているのか?絶対に裏切らない、タイトルに沿って言えば、悪は一切存在しない自然は確かに良かった。音をすごく丁寧に扱っている気がしたし。
でも、あのラストはとてもじゃないけど受け入れられない。ハッキリ言っちゃうけど、今年ワーストに入るくらい大嫌い。観客に今後の展開や隠された真実を問いかける形で幕を閉じる作品は、2024年だけでも「コット、夏の思い出」「瞳をとじて」などがあり、どれもこれも傑作ばかり。これは自分の推測だが、この締め方を起用していて観客が胸を打つ作品を作れる監督っていうのは、こうなって欲しい、こうなるといいな、という熱い思いやどう解釈しようと自由だけど、自分はこう思うよという考えが作品にしっかり宿っているからだと思っている。
だが、本作は「君たちはどう生きるか」のように、作り手自身に明確な答えが持てず、ハッキリとしたラストを描けなかったばっかりに、こんな曖昧で観客に丸投げするかのような終わり方になったんじゃないだろうか。絶賛している人に聞きたい。ビックリした!で5.0を付けてないか?もしそうじゃないのなら、貴方が見い出した答えを教えて欲しい。でも、その答えはなんの意味もなさないはず。だって、濱口監督が分かっていないんだもん(インタビュー記事より)。
これって自分が悪なのかな?
とっても嫌らしい作品
最後まで見た時の自分の感情が、
「なんでこの結末だったの?」
と疑問を抱いたことに、後々くらってしまう。
そんな作品でした。
冷静に思い返してみれば、
この結末にたどり着くことは、
全然あり得たことで、
けれど、それに気づかずに観てしまう。
そして最後に後戻りできない場面にぶち当たる。
そんな風に撮られた作品だ、と思いました。
自分が鈍感な部分があったのだとも感じますが、
逆に言えばそんな鈍感な人間を、
ぶっ叩くような作品だったとも思い、
非常に嫌らしい作品だと思いました。
自分がきちんとした感性を持って生きていたら、
どんな結末を迎えられるだろうか
そんな風に、じわじわと思いながら家路に帰る。
はまぐちさん、
ぼくは貴方とこの作品が、
嫌いでありそして大好きです。
鹿に表されたものは何者か
悪は存在しない
では存在とはなんなのか
善とか悪とかではない
上映時間106分濱口監督としては短め
山村の里にグランピング場建設を東京の芸能プロダクションが企画
コロナの異常な社会状況
歪んだ生存危機感
コロナウィルスに怖れる
経済的に追い込まれる
日本の体力低下、空気感がリアルで
グランピング説明会のシーンで不快な気持ちに全身が支配された。
映画的に濱口監督の思惑通りにしてやられた。
そしてラストシーンに至るまで、ずっと居心地の悪さ
鹿はメタファー
「ディアハンター」
「聖なる鹿殺し」
「クィーン」
などなど
洋画には鹿が意味を持つ存在だけど邦画では初めて🦌鹿の印象深いシーン
この物語を支配する
巧とは何者であるのか?
鹿は巧のメタファーなのか?
悪は存在しない
では善なるものはどこに存在するのか
善人よ踠けと言ったナワリヌイとは違う感覚
国民性なのか。
終わりのない問い
#悪は存在しない
#濱口竜介監督
#映画
水問題だけではなく バランス
今流行りのグランピングを、補助金目当てに企てたバカ芸能事務所 どんな計画かは知らんが、なぜこの国はこの脈略もない計画に補助金を… 結局グランピングは計画どおりにいったのか?
最後までしっくりこない…あの二匹の鹿は父と娘を表していて、小鹿が被弾していたことと、山道で二度ほど遭遇した小鹿の死体を考えると、娘は亡くなった(父が発見した時には生きていたのかも…)んだと思うのだが、なぜ鼻血?(→自然のバランスを壊す人間に対する臆病な鹿の抵抗にあった)泡ふかせるぐらいスリーパーホールドしたのは、口先だけの社畜に対する腹いせ???? 今日は寝れないけど… 悪は存在します‼️
ロングショットを多用した山里の風景が、端正なBGMと相まって美し...
ロングショットを多用した山里の風景が、端正なBGMと相まって美しいが、映画としては黒沢清譲りの移動車中の会話劇や、公民館での地元住民VS観光施設誘致企業の論争シーンの方が断然面白い。タイトルとは裏腹に(?)悪は歴然と存在するじゃないか。補助金目当ての糞コンサルに手負いの鹿をダース単位でけしかけたくなる。穴だらけの事業と自覚しながらも住民説明に駆り出される会社側スタッフ2名がそれぞれ人間的に描かれているだけに…。間延びしないのは良いことだが、一切の解釈を拒絶するような結末には流石に困惑する。
むしろ監督から悪意を感じる。
私の頭では理解できなかった。それはラストシーンのみならず、この映画全体の話で、ダラダラ続く序盤のただの日常風景に、ドキュメンタリー風の会話劇。最後の最後は、え?これ結局何の話なん?ファンタジー?あの親子鹿の化身かなんかですか?ってなった。
これはこんな方法で観る側に「悪」の定義を考えさせてみたけど、どないでっしゃろ?斬新でっしゃろ?最後びっくりしたやろ?凄いやろ?みたいなことなんかな。もう、回りくどいし、ここまできたらなんか怖い。
特に「金に困ってない」って言ったところはほんまに怖かった。絶対親父裏で何かしてるやろ。むしろこの町全体で何かしてるとか?だからよそ者にうろちょろされると困るとか?もう、そう考えた方がよっぽどしっくりくる。久々に頭痛しそうな映画観た。
斑尾はとんでもないことになってるよ
開発と環境保護って視点は単なるメタファーで
世界の対立の全てはこの映画の中にあって
宗教とか文化とか自分達を形成してきたものを
別の価値観が侵食してきた時に対立は起こるんだけど
どちらにも言い分があってどちらが悪いとも言えない
ってのが根幹にあるのかなと。
お互い興味を持って歩み寄れば良いんだけど
距離の詰め方がバグってたり
利己的な意思が働いてたり
逆に利他的すぎたりすると
何か不穏なことが起こるよって。
そんなことを伝えたいのかなと思ったり。
物語が動き始める前30分の睡魔との戦いが
1番しんどかったけど、逆に言うと
「SLEEP マックス・リヒターからの招待状」よりも
よく眠れそうな映像と劇伴とも言えるかも。
とはいえこの作品で眠りに落ちたくても
例によってサブスクには回らなそう…。
レビューのタイトルは
サイレントではなく
"ノイジー"インベーションが始まってる
日本の水源と自然に対して
国民はもっと知るべきと言う意図を込めて。
根っこは同じ?悪意のある欧米人は
日本人のことを人なんて思ってないし
この映画の主人公みたいに自然は自然のまま
なんて1ミリも考えてないよ。
何せ奴らの文明は森を壊して砂漠化させるのが
常套手段だからね。メソポタミアも
チグリス・ユーフラテスもエジプトも黄河も
今や砂漠だと言うこと忘れちゃダメ。
結局縄文から1万6千年脈々と
森を恐れ敬い続けてしっかり残せたのは
日本人だけなんだよな。
そう言う意味では
主人公の生き方はとても縄文的ではある。
期待しないって大事
当方、濱口さん監督/脚本『偶然と想像』が大好き人間。
当然本作も公開前から気になっていたが。。。
いざ鑑賞すると、え??????
まず、本題に入るまで長すぎる。
あまりにも長すぎる故にのちの伏線が隠れているのか
逆に目を凝らしていたがやはり長すぎた
説明会のシーンでようやくここから面白くなるか?!と
期待を膨らませたが、このディベート大会、作中でジャッジメントつかないのは非常にもやもやする。
悪は存在しないということを主張したいのは分かったが、
続編が無いのならばストーリーは完結しないと絶対駄目。
これ、制作者自身もラストをどう落とせばいいか分からなくなってしまったんじゃないのか?!という曖昧さ
実際にはそうじゃないかも知れないけど、観る側にそう思わせてしまう時点でアウトな気がするが、、
そんな根本的なことが出来ないのならば映画創るな~~!
何という終わり方をするんだ!
車中で芸能事務所の2人が鹿の水場について余りにも無関心なのを知った途端に匠の顔に影がさす、あのシーンがほぼ全てを語っているのではないかな。
無知や無関心はそれ自体確かに悪でなないが、「善意」(←括弧付きね)とセットになったときの毒性は剥き出しの悪意より強い。
個人的には井上尚弥のボディ・ブローみたいなインパクトだった。
長回し、狭い車内、車とともに動き出すカメラ。的確なカメラワークが風...
長回し、狭い車内、車とともに動き出すカメラ。的確なカメラワークが風景と物語に見事にマッチ。こういう空気感の日本映画が最近少なくなった。小さな傑作。
水は低い方へ流れる。
水は低い方へ流れる。だから、上に住んでいる人間はそれなりの義務があるという。ならば、文化も教養も高い人たちがそれを下々の愚民に与えるときも、それなりの義務はあるでしょう。僕は愚者なので、このラストをどう解釈していいのかわからない。冒頭からずっと続いていたタラタラした時間の流れも、きっと何か心の晴れるような気づきを与えてくれるのだろう、だからじっと堪えて見届けよう、と我慢していた。その何かが謎解きであろうが、哲学的な示唆であろうが、ちゃんと最後に用意してくれていると見入っていた。それがあのラストだ。あれがその何かだと言われても、なるほどそうですかとは答えにくい。わからないからこそお前は愚者なのだと言われても、そうですよそれが何か?と開き直る気分だ。別にいいですよ、僕の立ち位置がタクミでなくてタカハシでも。調子のいい方に流されやすいと言われても。けっこう煩悩にまみれているので。めんどくさい奴と言われるよりも全然ましなので。ちょっと★がついているのは石橋英子の音楽の心地よさの分。
すべて意味のわかる形をしている意味のわからなさ
とりあえず、監督の作品の中では一番好きだが、
終盤「頼むからここで終わるのはやめてくれ」と願ってたら終わってしまって
「…………え!!!!?????」となった
始終わかりやすい映画なのに終盤の短時間で地面をひっくり返されるくらいの不可解が襲う。その不可解の不可解さはすべて意味のわかる表現をしているからこその不可解さで、今まで味わった事のない鑑賞後感を味わった。
くやしい気もする。
まんまとという気分だ。
もう一度見て、ラストに繋がるヒントを探したいし、これを観た人の意見もききたくなるし、語りたくなる。
くやしい。
しかし、終盤の展開がなかったとても、この映画が好きだ。
くやしい。
濱口監督のセリフ回しは岡田利規を思い出す。と思って検索をかけたら、2人のトークイベントが引っかかった。お二人の繋がりは正直よく知らないのだが、「テキストを発話すること」についてのトークだったようで、なるほどと何か腑に落ちる。
濱口監督の演出は言ってしまえば棒読みなのだが、舞台演劇(特に岡田利規)を観たことがあると、それはただの棒読みではなく「演劇的棒読み」とでもいうメソッドなのだとわかる。
棒読みで長回し。なのに、聴いていると驚くほどテキストの意味が「入って」くる。心地よさを感じる。
(比べて申し訳ないが山﨑貴の演出と真逆だなぁ…などと思った)
悪は存在する!
序盤はずっと長回しで見せられる映像に退屈さを感じてしまった。グランピング場を作る説明会から面白くなる。
この監督の知的さが分かるし良い緊張感が出てきて引き込まれた。担当者2人の車中での会話も面白いし、やっぱ会話劇が良い。
リアリティのある展開が進む中のいきなりのラストは唖然。分からんでもないが理解しきれない。
自然の前には善悪も存在しない…のかもしれないが、ラストの行動は悪ですよ。
相性が悪い
濱口監督作とは相性が悪い。っていうか、演出意図が理解できたためしがない。
本作も、映像の美しさや東京でのシーンの醜悪さなど、共感できるようなところはなくはないものの、特にストーリー上の納得感は皆無に等しい。
正直、何故海外で評価されているのか理解不能。
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