「人の心や物事というのはそう単純なものではないのに、理解しているつもりについなってしまうものだなぁ」悪は存在しない ともさんの映画レビュー(感想・評価)
人の心や物事というのはそう単純なものではないのに、理解しているつもりについなってしまうものだなぁ
ラストで突然置いてけぼりになり、ポカーンとしたままエンドロールへ🤣
大急ぎでパンフ読んだけど、まぁ解釈は視聴者に委ねられているのだろうよ。
良い余白だとは私は思わなかったけど。
とんでもない長回しと会話劇の面白さに、「濱口監督の映画だな〜」とはなった
説明会のシーンと薪割りのシーン、車内での会話シーンは好き!
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考察サイトや監督インタビューを読んで↓↓↓
突飛なラストに見えたけど、「些細なことの積み重ねが大きな結果を生む」「水は上から下へ流れる」「半矢の鹿」とかラストにつながるヒントは結構あったんだなぁと!
作品全体として登場人物みんな行動原理(?)が明確だったからこそ、ラストの主人公の行動の原因が見えなかったのにすごく違和感があって、「監督が作品にインパクト残すために主人公に変なことやらせた!」とか思ってしまったんだけど全然そういうことではなかったんだな〜🤣笑
主人公の行動の原因にまで考えが及ばず「どういう理由があろうと主人公の行動は許されんだろ」と短絡に思ってしまった自分に気づいたよ〜
住民たちに感情移入してたし、自分は住民たちがわの人間だと思ってたけど、自分もグランピング建設側の人間(上流の人間)になりうるんだということをひしひしと感じている🤔
人の心というのはそう単純なものではないのに、相手の心を理解して寄り添っているつもりについついなってしまうものだなぁ。下流の物事のことを理解して寄り添っているつもりのグランピング建設側(社長や高橋)のように。
この作品の真髄とういか、監督の描きたかったところってきっと、上記に書いたような人の心云々だけではなく自然の摂理や死についてだと思って、「監督の懐が深けぇな〜」(語彙不足による思考停止)と思ったよ😂
とか色々書いてこの作品や監督を理解したつもりになっている自分にもまた気づき…思考に言語化が追いつかねぇ!!
色々考えさせられて、監督はんぱねぇなと思いましたが、好きな作品だったか?と聞かれると、うーん。私の中でこの作品が長いこと生きていきそうな予感はします。