「アラ探しをしたいわけではないが」悪は存在しない セイコウウドクさんの映画レビュー(感想・評価)
アラ探しをしたいわけではないが
学童に迎えに行く時間を忘れるのも子供を一人で帰すのもあり得ない。児童の事件が今までどれだけあったか。グランピングの説明会も正論ばかりであり得ない。実際は理屈じゃなく、ただ嫌なものは嫌という感情むき出しのもの。芸能事務所の社長もコンサルも、今どきあんな分かり易い俗っぽい悪人っているの? 車の中での会話もあり得ない。お互いのこと全然知らないのに婚活の話をする? 薪割りをちょっとやっただけで、人生観が変わるとかグランピングの管理人をやるとかあり得ない。病んでいるの?
冒頭とラストや森の中を歩く長回しは美しくも効果的とも思えない。ただ眠いだけ。観光牧場じゃないのだから、娘が牛にエサやりなどあり得ない。病気になったらどうするの。グランピングのし尿処理は許せないけど牛ならいいの? 牛糞堆肥作りでも地下水は汚染されると思うけど。チョークスリーパーの達人は、もっと短時間で落とします。薪割りで鍛えているなら喉の骨を潰します。私柔道やっていたので、絞め技も得意でした。鹿を撃つときは頭部を狙います。苦しませないこと、肉が傷まないために。外し過ぎでしょ。おまけですが、歳を取ると温かいお湯でもうまく感じます。濱口監督はまだ若くて、人生経験が浅いね。
悪は存在しないの題も軽い感じです。自分の正義を主張する人には悪意が無いということ? それとも自然の行いには悪も正義も無いということ? 巧の行いも正義になるの? 不条理な映画は正義なの?
棒読みや違和感だらけのセリフと演技で、この世界観分かるかと監督に問われているの? 黒澤だって北野だってコケることもある。周りのスタッフは監督のイエスマン? まだ巨匠でもないのに。分かりにくい映画や独特の世界観のある映画があることは知っているけど、この映画を評価する人とは気が合わないのは分かる。