「水は低い方へ流れる。」悪は存在しない 栗太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
水は低い方へ流れる。
水は低い方へ流れる。だから、上に住んでいる人間はそれなりの義務があるという。ならば、文化も教養も高い人たちがそれを下々の愚民に与えるときも、それなりの義務はあるでしょう。僕は愚者なので、このラストをどう解釈していいのかわからない。冒頭からずっと続いていたタラタラした時間の流れも、きっと何か心の晴れるような気づきを与えてくれるのだろう、だからじっと堪えて見届けよう、と我慢していた。その何かが謎解きであろうが、哲学的な示唆であろうが、ちゃんと最後に用意してくれていると見入っていた。それがあのラストだ。あれがその何かだと言われても、なるほどそうですかとは答えにくい。わからないからこそお前は愚者なのだと言われても、そうですよそれが何か?と開き直る気分だ。別にいいですよ、僕の立ち位置がタクミでなくてタカハシでも。調子のいい方に流されやすいと言われても。けっこう煩悩にまみれているので。めんどくさい奴と言われるよりも全然ましなので。ちょっと★がついているのは石橋英子の音楽の心地よさの分。
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トミーさんのコメント
2024年5月7日
あの町長さんの発言、誰も何も言わないし拍手されてるし、尤もらしい感じですけど、非常に差別的な感じがして嫌でした。住民、皆飼い馴らさされてるのか? と感じる位。