劇場公開日 2024年4月26日

「【良い没入感がエンディングで嫌な感じで醒めた】」悪は存在しない Chang Kohさんの映画レビュー(感想・評価)

1.5【良い没入感がエンディングで嫌な感じで醒めた】

2024年5月6日
iPhoneアプリから投稿

『ドライブ・マイ・カー』『偶然と想像』他、話題作を連発している濱口監督作品というので観に行ったが…。それぞれの登場人物をコミュニティ構成員として俯瞰したり、パーソナルな視点で描いたり、社会構造の比喩表現他の濱口監督らしい描写には惹かれるものがあったが、エンディングが個人的に解せなかった。

観る者に委ねる手法だが、余韻が気持ち良くない、不快感すらあった。娘と暮らす言葉少なの朴訥な主人公が途端にサイコパスに変貌(元来の素地が顕になっただけ⁉︎)、これもまた人間の側面であり、思い通りにならない自然への畏怖なのだろうが…。

Chang Koh