「タイトルなし」悪は存在しない kazuyuki chataniさんの映画レビュー(感想・評価)
タイトルなし
ラストが取り立たされるのもわかるけど、この映画の白眉は散見される特徴的に長いカットと突然に切断される音楽にあると見えた。
もはや現代映画では見ることがなくなってしまった、長く美しいキャメラ移動の数々。もちろん日本ではこの監督以外には撮れない。音楽の切断もゴダールみたいで良かったなあ。
でもやっぱりちょっと、あのラストで「これは傑作だ!」と素直には言えない。ま、実は濱口竜介に多いパターンの終わり方のような気がせんでもない。余韻は強烈。劇場全体「何?今の」みたいな空気充満。
何回も反芻しているけど、
この映画、自分は好きですね。
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