「複雑な状況下でのラブストーリー」あの歌を憶えている ひでちゃぴんさんの映画レビュー(感想・評価)
複雑な状況下でのラブストーリー
クリックして本文を読む
主人公シルヴィアの幼少期のトラウマ、
そこからのアルコール依存、
そして13年経った今、平常を取り戻しつつある。
認知症の男性ソールと同窓会で出会う&ストーキング疑惑
から始まるラブストーリー。
シルヴィアの心情がかなり複雑で実に感情移入しづらい。
ソールも認知症ながら、そこが強調されることがなく
辛さみたいなところは感じづらい。
シルヴィアの場合、
自分に性暴力をしていた父親を庇う母親も憎んでいるし、
妹とも微妙な関係。
ただ、娘のアナはいつも味方だ。
ラストもアナあってのハッピーエンドだ。
それにしても、シルヴィアがソールに恋愛感情を抱く
変遷をもっと丁寧に描いて欲しかった。
ストーカーと思い込んでいた男性を好きになるのには
違和感。いくら仕事でソールの面倒をみるとは言え。
そこで重ねた時間が恋に発展したとは言え。
ちょっと無理があるというか、自然ではないと思う。
非常に複雑な状況下ではあるが、
ハッピーエンドであるがゆえ、鑑賞後感は良かった。
ただ、この邦題はどうなんだろう?
的を射ていないように感じた。
音楽がキーには必ずしもなっていないと思う。
コメントする