「淡い初恋を綺麗に描いている」プリシラ 雨雲模様さんの映画レビュー(感想・評価)
淡い初恋を綺麗に描いている
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プリシラの初恋の相手が世界的大スターのエルヴィス・プレスリーだったという話。
勿論実話なわけで、78歳になるプリシラさんは今も健在している。作品において強い拘りとも言えるのが、60年代から70年代に流行っていた当時のファッションを知ることが出来ると同時にエルヴィス・プレスリーをプリシラから見てどんな人だったのかが分かる内容になっている。
14歳のプリシラが常連として通うダイナーで当時兵役の為に西ドイツに滞在していたエルヴィス・プレスリーのパーティーに参加すると、大人びた封墓かは気に入られパーティーがある度に呼ばれるようになると二人の関係は親密になっていく。
14歳の淡いピンク色の初恋を監督のソフィア・コッポラが良い感じに演出している。
本編では、プリシラのエルヴィスに対する恋心を決して忘れることなく結婚に至るのだが、プリシラは結婚を機に変わってしまったようにも見えた。
というのも、結婚してすぐ娘のリサが産まれるのだが、リサの誕生がキッカケで独立せねばとなったのかもしれない。プリシラのエルヴィスに対する苛立ちも心底煮え滾っていたのだろうが、やはり薬に頼ってでもというのは見ていて宜しくない。
小心者で気の短いプレスリーが大スターとして成功するには常に薬がないと駄目なぐらい、本当の姿はスターとして生まれるべき逸材だったというより持ち前の社交性や才能でしかなかったと思われる。
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