「それでもカンニングはいけません!」プリシラ ねもちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
それでもカンニングはいけません!
一目でソフィア・コッポラの作品だと分かる
ガーリーカルチャー感!彼女の世界観が大好きでたまりません
プリシラご本人が総指揮を執りコッポラ監督が見事に表現する光と影…絶妙な視点と技
その出来ばえにはプリシラご本人も大納得され
た様ですね
カフェで退屈そうにコーラを飲むケイリー・スピーニー演じるプリシラの可憐で清純な
「聖少女」っぷりに一瞬心がざわめき息が止まりそうでした
その「聖少女」プリシラがハリウッドの
大スター・エルヴィス・プレスリーと恋に落ち
プレスリーという異次元の世界の中で生きて行く事となる…
出産時にまでつけまつ毛を重ねるとは…
エルヴィスの妻である誇りとプライドを強く感じたシーンは1番印象に残りました
世界中の女性が夢見るシンデレラストーリーを叶えた彼女はやがて妻となり母になる過程でエルヴィスを強く愛し理解しながらもエルヴィスという籠の中の鳥という環境から自分自身の翼で飛び立つ選択をする
そして締めの場面…邸宅から1人車を走らせるプリシラの表情からは
かつて聖少女だった面影は無く自由を求め掴む
強い意志を感じ取れた
その後も恋多き女優、実業家としても
ずっとずっと輝き続け強く美しくたくましかった
ステイシー・バダッドの衣装も相変わらずの冴えっぷり!お馴染みのカルチャーファッション
少女時代のチェックのスカートに淡いブルーグリーンのニットの制服には感服⭐️
大人の階段を登るうちに着こなすラグジュアリーなドレスは全てが洗練され溜息ものでございます
加えてプルシラの鎧となるべくメイクも神業!
ほろ苦いストーリーではありますがキラキラな
世界観を楽しむ場でもありました
エルヴィス役のジェイコブ・エロブディは歌唱シーンこそ無かったがその佇まいはエルヴィスそのもの!
プリシラに格を置く物語の中でも走り過ぎず置いてきぼりにならずの絶妙な存在感に好感を持てた!
若い2人の今後も楽しみです