「一昨年上映していた「エルヴィス」はロックンローラーとしての栄光と挫...」プリシラ ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
一昨年上映していた「エルヴィス」はロックンローラーとしての栄光と挫...
一昨年上映していた「エルヴィス」はロックンローラーとしての栄光と挫折を描いていましたが、今作はエルヴィスの奥さんであるプリシラをメインに描いた恋愛にフォーカスした作品でした。
純真な少女がエルヴィスのスター性によってどんどん黒く染まっていく様子は中々キツかったです。あれだけ可愛かったプリシラの髪はモリモリになって、メイクは濃くなって、態度は大きくなってとのめり込みすぎるとこうも影響を強く受けてしまうんだなぁとゴワゴワした気持ちになりました。
パンツ丸出しで写真撮りまくってるところとか、親の目線で観てしまいました。
エルヴィスは女にだらしない話は先の伝記映画でなんとなくは知っていたので、今作でもしょっちゅう撮られているのに反省の色は見事に見えないのは腹立たしい限りでした笑
それを責めようとしないプリシラは健気だなぁとは思いましたが、後半ちゃんと起こっていたのは好感を持てました。
ただ、映画として見応えがあるかと言われると無かったなぁというのが観終わった後に思った事でした。
エルヴィスとの日常を描いているので、ムフフな展開になりそうでならなくてムッてなってたり、時々機嫌の悪いエルヴィスにブチギレられたりして仲違いしたりと、DV気味と夫とメンヘラ気味の妻の様子を延々観せられるので、わざわざ映画にする意味とは?とまで思ってしまいました。
エルヴィスとプリシラという事を完全に除けば夫婦のギスギスドタバタ劇なのでそりゃ面白くはならんわな…と。
過程を省きまくっているので、なぜどうしてそうなったが描かれ無いのもあって、月日で言えばそこまでないはずなのに駆け足感が否めませんでした。
エルヴィスはプリシラをしっかり愛していながらも、時間の経過と共に愛が冷めていく様子は生々しかったんですが、人間性の面が強く描かれすぎたせいか、映画としての面白みは薄かったです。劇場で観なくても大丈夫なやつでした。ちょっと残念。
鑑賞日 4/18
鑑賞時間 12:30〜14:30
座席 C-12