「3つの時代の恋の行方を描くSF。1910年の二人の俳優がイイ。」けものがいる ITOYAさんの映画レビュー(感想・評価)
3つの時代の恋の行方を描くSF。1910年の二人の俳優がイイ。
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1910年、2014年、2044年、3つの時代で描かれる同じ男女のSFラブスト―リー。
主演のレア・セドゥ、ジョージ・マッケイのミステリアスな雰囲気がいい。
特に1910年の時代の優雅さ、人形工場とその製造過程、水没する都市などを背景に、謎を秘めながら進むエピソードが面白い。
二人の微妙な関係、距離感など、この時のセドゥ、マッケイ魅力的。
これに反して、2014年のマッケイが演じるサイコキラーは通俗的で残念。
2044年、年号を店名にしたバーが面白い。
結局、彼は感情を消してしまったあとで、愛は成就できないというバッドエンドは近年のフランスのホラー映画的で、二人の恋は最後まで悲劇的に終わるのは自分としては非常に残念でのれないところです。
ラストカットにいきなりQRコード、エンドクレジット以降は配信で各自チェックという、何ともあっさりと冷たく終わるのもSF的。
実際観たら、エンディングの音楽が「ブレードランナー」のテーマ曲っぽい安い打ち込み系の音楽があり本編とは違う印象で、エンドロールで聴かなくて良かった、と複雑な心境。
最後に蛇足で、本作鑑賞直後、新宿シネマカリテ正面の通りの道端(新宿ランブリングロードと言うらしい)で、リアル鳩の亡骸が落ちていてショック!(映画の様に家に飛び込んできたわけではない)
まだきれいなお姿でしたが、なんという偶然でしょう…合掌。
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