劇場公開日 2025年4月25日

「短いエンドロールにいちばん感心した。」けものがいる いなかびとさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0短いエンドロールにいちばん感心した。

2025年5月3日
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鑑賞方法:映画館

一組の男女の19世紀末、近現在、近未来と三つの時代に渡る因縁を描く映画だ。何故、こんな難しくしてしまうのだろう。私流に解釈すれば、不安や悩みを抱えた2人が結ばれそうで結ばれない悲恋の物語。と単純に言ってしまおう。
時代が前後するし、それぞれ事件が起こる。妄想や夢が入り交じって、理解するのが難しくなる。まして、近未来ではAIが人間を支配する世界になっていて、正職に就くためには、感情を消去しなければならないという設定になっている。恋愛障壁がAIになっている。ヘンリー・ジェームズの小説がネタ元になっている。日本ではヘンリー・ジェームズは人気がない。シェーンベルクの「浄夜」をまさか映画館で聴くとは思ってもいなかった。
場所もパリとロスアンゼルスに移り変わるし、言語もフランス語・英語が使われる。観客を韜晦させている作品としか私は思えない。しかし、エンドロールは良かった。延々と続くエンドロール(理由はわかっているが)には飽き飽きしている。出来れば、映画上映前の製作に関わった会社のロール(なんていうのかな)も止めて欲しい。

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いなかびと
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