「難解で壮大、そして切なく美しいラブストーリー」けものがいる Omiさんの映画レビュー(感想・評価)
難解で壮大、そして切なく美しいラブストーリー
1910年、2014年、2044年と3つの時代をタイムトラベルし続けながら物語が展開していきます。
過去から未来へと順番にではなく、何度も立ち変わるように移っていくのがまた難解にしている所。
前情報がないと物語もセリフも非常に複雑で分かりにくく、終盤までは鑑賞者は置いてけぼりになると思います。
また地味で静かなシーンが多いので、眠くなるというレビューもよく分かります。
実際に劇場でも自分の周りにはちらほら寝落ちしている人が……笑
ソウルメイトのように、生まれ変わる度に必ず出逢う主人公の男女二人の運命、
浄化の儀式が何を意味するのか、3つの時代の構造、
そういったものがようやく頭の中で整理されてくる終盤、
この映画がどこまでも切なくて美しいラブストーリーへと色づいていきます。
映画は複雑だけど、描いているものは純粋な愛だと思う。
この結末もいつかの来世で思い出す過去生となって、
二人はまた出逢っていくんだろうなと思えるラストでした。
途中までのわからなさを耐えて最後まで観てよかった。
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