「Dの継承?ワンピースか?」けものがいる カツベン二郎さんの映画レビュー(感想・評価)
Dの継承?ワンピースか?
2044年重要な仕事を得るためには感情が不要とのことで、クローネンバーグ風特殊装置に入り浄化。
1910年と2014年に意識が飛び、1910年で惹かれあった同じ男が2014年ではキモヲタ殺人鬼となり殺そうとしてくるという、時代が交錯し、同じ役者や登場人物が別の者として現れるというわかりにくさ満載のリンチ感。
まさかと思うが2人のデビッド(監督)へのオマージュとか?
監督のベルトラン・ボネロの事は全く知らなかったが、あの怪作にしてお気に入りの映画「チタン」に出演してたそう。
画像調べたら少し若い頃のポランスキー似(個人の見解です)。
時空を超えた壮大なSF作品を大作にせず、人間の感情を蔑ろにする管理社会への警鐘?をテーマに役者の演技と監督の演出で魅せる大人向けのフランス映画らしい作品だが、いかんせん抑揚がなくわかりにくいし長過ぎる。
これが許される監督になるにはまだまだ数年掛かるかな。
レア・セドゥの独特な雰囲気とジョージ・マッケイ演じる童貞野郎が堪らなく愛おしく感じた。
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