劇場公開日 2025年4月25日

「美女と(野獣ならぬ)けもの」けものがいる sugar breadさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5美女と(野獣ならぬ)けもの

2025年4月28日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

独創的な宇宙にすっかりハマってしまいました。
3つの時代(1910、2014、2044)にわたるリインカーネーション。

前半はベルエポックと近未来のパリを中心にゆったりと時空が交差します。そして2014年のロスの地震の日に雰囲気が一変し、リンチワールドの装いをまとい始めます。

「けもの」の解釈は難解で、災害、科学の暴走、人間の感情など様々に捉えられそうですが、ガブリエルの表情を見ていると、「見えているのに掴めないもどかしさみたいな何か」という気がしました(すみません、うまく説明できません)。

本作は何と言ってもレア・セドウを鑑賞する映画でもあります。
AIやアンドロイド女子、隣家のおっさんまで魅了してしまう一方で、二度も「クソ女!」と罵倒されてしまいます。さらにミッション:インポッシブルばりの水中アクションまで見せてくれます。レア・セドゥの魅力にこちらの「感情」が骨抜きにされてしまいました。

霊媒師役でエリナ・レーヴェンソンが出ていました。ハル・ハートリー監督のミューズが健在で嬉しかったです。

ノーモア映画泥棒対策に徹していたので、QRコードを拾い損ねました。果たしてここに「けもの」が潜んでいたのでしょうか?

sugar bread
ノーキッキングさんのコメント
2025年5月16日

いつまでもアメリカ商業映画を小バカにしているフランス人。それほど深い意味合いもないのに、迷彩を施し、結末を曖昧にするスタイルは馴染めません。

ノーキッキング