「【”Fade to Grey。そして時を越えても色褪せぬ恋。”今作は、レア・セドゥがマアマア、大変な事になるシーン多数の超難解SF恋愛映画である。今作、脳内フル回転でみたけれど、ナカナカだったなあ。】」けものがいる NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”Fade to Grey。そして時を越えても色褪せぬ恋。”今作は、レア・セドゥがマアマア、大変な事になるシーン多数の超難解SF恋愛映画である。今作、脳内フル回転でみたけれど、ナカナカだったなあ。】
ー 私は映画鑑賞前には、殆どフライヤーは見ない。だって、面白さが減るじゃない?けれど、今作は前半”ちょこっと、読んどけば良かったなあ・・。”と珍しく思った位、難解だった。後半、物語の構成が分かって来た時点で、漸く追いついたモノである。ふう。-
■粗筋
AIが発達し社会を管理する近未来、人間の仕事は激減し、ガブリエル(レア・セドゥ)は、仕事を得るために前世のトラウマにより内なる恐れを抱えている彼女は”浄化”実験を受ける決意をする。そして、過去のトラウマの原因となった幾つかの時代に遡り、時代ごとに青年ルイ(ジョージ・マッケイ)と出会うのである。
・今作は、心理小説の傑作を多く残したとされる(読んだ事はない)英国の文豪ヘンリー・ジェイムスの「密林の獣」をベルトラン・ポネロ監督が、大胆に翻案した作品だそうである。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・冒頭、普段着のレア・セドゥがグリーンバックを前に、今作の映画監督であるベルトラン・ポネロからイロイロと指示をされている。そして、テーブルの上に置いてあるナイフを手に取り”キャー!”と叫んでイキナリ、時代は1900年代前半へ。
そこでは、美しい衣装に身を包むレア・セドゥ演じるガブリエルと青年ルイを演じるジョージ・マッケイがビシッと当時の衣装を身に纏い、ダンスパーティに出席しているのである。
そして、この作品では、1980年、2000年代のナイトクラブシーンも登場するのである。
・だが、序盤はシーンの切り替えが早く、且つ時代がポンポン飛ぶし、ムムム、と思いながら鑑賞続行。
そして、ガブリエルと青年ルイは1900年代のパリで人形製作工場見学中に、火災に巻き込まれ、脱出しようとするも水中で死んでしまうのである。<トラウマその1>
・その後、2000年代であんまりパッとしない服装を着たガブリエルは、”独りなの、一緒に飲まない?”とクラブのお客のお姉さんたちに話しかけるも”何、アンタ?”と冷たく言われてしまうのである。(涙)<トラウマその2>
■さらに1980年代のロンドンのナイトクラブ。大音量で”ヴィサージ”の当時、超イケメン、スティーブ・ストレンジ(化粧したアーティストの走りの1人である。)が儚く歌うエレクトロポップの個人的名曲”Fade to Grey”が流れるのである。イキナリ、脳内でムッチャ盛り上がる。〇坊時代、中古CD屋で買って良く聴いたもんな。
映画で、時代感を出すためにちょこっと流れた事はあるが、あれだけしっかりと爆音で流れたのは初めてだと思う。あの選曲をしたのは、絶対に共同プロデューサーのグザヴィエ・ドランだと思うね。
けれども、ここでもガブリエルは、”独りなの、一緒に飲まない?”とクラブの80年代ファッションのお姉さんたちに話しかけるも”何、アンタ?”と冷たく言われてしまうのである。(涙)<トラウマその3>
・そして、2000年代のロスで、お金持ちの家のハウスキーパーになっているガブリエルは青年ルイと出会うのだが、彼は”俺は、30だけども女にもてない。童貞だ。”と言っている屈折した青年になっているのである。
そして、ルイはお金持ちの家の家に銃を持って潜入するのだが(と言っても、この辺りの描き方も可なり分かりにくい。)ガブリエルは、一度は逃げるが、戸を開けるのである。そして・・。<トラウマその4>
<今作は、、レア・セドゥがマアマア、大変な事になるシーン多数の超難解SF恋愛映画なのである。あー疲れた!
あとさ、帰りの列車の中でフライヤーを読んだのだが、”各界から絶賛の声!”と書いてあるが、ホントかなあ。いや、面白かったけどね。
又、ドラァグクイーンの方がキチンと”ヴィサージ”の”Fade to Grey”に触れているのである。これからは、鑑賞前に難しそうな映画は、ちょこっとフライヤーを読もうかなあ。じゃーね!>