「けものは何か」けものがいる iccoさんの映画レビュー(感想・評価)
けものは何か
どの時代に生まれても二人は必ず恋に落ちてしまう、という壮大なラブストーリー!なだけではない。
失いたくないのは人間性なのか彼の思い出なのか。人の感情で一番揺れ動くのはやっぱり人と対峙した時だよなぁ。自分を支配する感情を消し去れば人は何になるんだろう。
人間らしさとは。
個人的に突然流れた昭和歌謡に全部持って行かれて、字幕が途中頭に入ってこなくなって焦ったわ。
日本語だったけど、元々フランス語の歌なのね。思わず調べてしまったわよ。
ダンスホールで流れる曲が年代を表しているんだろうけどいちいち印象的で、その度に曲に引っ張られてしまった。
あと一番古い時代の衣装がとてもとても可愛くて眼福だった。
どのドレスも帽子も素敵だったけど、赤色のドレスが一番好きだったな。
デザインがとても凝ってて素敵だったわ。
履いてた靴も可愛かった。
そして最初にフライヤー見た時に、影が天使の羽みたいでかわいいと思ったけど、これ天使の羽じゃないね。
観たら納得した。
恐れの一部、だわね。
自分でもどうにもできない感情を「けもの」に例えるなら、なんか納得。
感情という獰猛な獣を自分の中で飼い慣らせるように訓練する過程が大人になるということで、でも自分の中の獰猛な獣がいつ暴れ出すかわからない不安を抱えて生きている、と解釈するなら、彼女の不安もなんかわかる気がするわ。
どの時代の衣装を着てもレア・セドゥが可愛いということも証明されたと思う。笑
この人表情がとても豊かで可愛いんだな。
目が離せなくなる感じ。
アフタートークでフランスらしいSFと教えていただきました。
あんまりSFがよくわからないのだけど、これはこれで面白かったです。
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