劇場公開日 2024年3月29日

オッペンハイマーのレビュー・感想・評価

全677件中、361~380件目を表示

4.0火を手に入れたあと

2024年4月3日
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鑑賞方法:映画館

3時間。覚悟して観たけど全然時間足りなかった。それでも多分半分も理解できていないと思う。ある程度知識のある人向けの内容なので全然親切じゃなかった。勉強してから観るべきだったなあ。あと音響設備の良い映画館が絶対オススメ。
公開当初のしょうもない宣伝のせいで日本ではネガティブな印象ついちゃったけどこれは被爆国の日本こそ観るべきではないかな。どう捉えるかはきっと人それぞれだろうけど。
確かに敵国としてボロクソ言われてるし、軽いノリで落とす場所決めてて胸糞悪い。直接的に原爆の悲惨さを見せることもなかった。でもオッペンハイマーが徐々に罪悪感に苛まれていく様で十分に悲惨さは伝わるし、それは決して正義では無かったことも伝わってくる。トリニティの成功を純粋に喜ぶ中に滲ませる複雑な表情は絶妙だった。あの瞬間に疑問と後悔が生まれたように私には思えた。そうであって欲しいといういち日本人の願望かもしれないけど。
戦争や核肯定の映画では無いのはもちろんだけど、単純な反戦でも反核でもない。科学がいかにして政治利用されていくか、今ならAIのような技術だって簡単に悪用されていく。火を手に入れた人類にその火をどう扱うつもりかを問う映画だった。

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あき

3.5結局私たちは何を考えたらいいのか

2024年4月3日
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鑑賞方法:映画館

時代が時代だったから、こうなりました、
で済ませられないテーマだと思ってて、
どうこの映画を解釈したらいいのか答えが出ません。
表彰式のシーンは何ともいえない辛い気持ちになり、あのシーンには意味があったと思えるが、、
見せるならもっと悲惨さを見せてもよかったのでは。

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ぎにゅう♀

4.0つらい😓

2024年4月3日
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心痛い映画でした。こんな気持ち久しぶりです、惨劇に惨劇が重なっているような気持ち、つらい😓

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ミヤミヤミヤ

4.0世界が変わる過程

2024年4月3日
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天才科学者の脳内イメージが鮮明に残酷に描かれていて思わず見惚れる。理論上の怪物を実現させるまでの情熱や熱量が凄まじく、小さな障害や抵抗を押し潰し周りを巻き込みながら、機関車のように前へ突き進む様は圧巻だった。

ただ、そこに道徳は感じられなかった。あるのは知的好奇心と敵を出し抜く意欲のみ。まさに勝者の正義が怪物を完成まで導いた。

この作品のクライマックス・実験の成功で文字通り世界は変わり、運命も緩やかに下り坂を、やがて加速しながら落ちていく。実現に夢中だった怪物がいる世界を、敵も味方も区別なく食い尽くす怪物が世界に出現した過程を見せてもらった。敵を出し抜くため産んだそれは、生みの親やその大事な人だけを許してはくれないだろう。

日本人でこのテーマに向き合うには覚悟がいる。
被爆地と縁のない生まれの自分でさえ、夜空に炸裂したその光と熱は、美しいと思う後ろめたさより前に、言葉にしにくい恐怖や悲しさが勝った。

大震災がテーマの映画に否定の声が上がる。まだ早いと。関係者に悪影響だと。
では勝者の目線で作ったこの作品はどうか。生存者がまだご存命で、そのご家族やご遺族には避けたいテーマであろう。評価は分かれるしい正解も見出せない。歴史と現代の世界の在り方を考える切っ掛けだけが私に残った。

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neo.the.one.1999

3.5「つくる」と「つかう」

2024年4月3日
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フラットに作品を鑑賞しようと思っていたのに、自分は日本人なのだと思い知りました。
トリニティ実験から投下までの間、悔しく悲しく、やり場のない気持ちと、その後赤狩りされる一人の科学者としての彼を擁護したい気持ちのジレンマでした。

オッペンハイマー自身は投下に立ち会っていないわけなので、その描写がないのは当然かもしれない。
日本の描写は、日本が作るのがいい。
そこはNHKに任せて、本作は「彼らの見る世界」を知るための作品。

「つくる」と「つかう」の間の大きな隔たり。
トルーマンは憎らしく描かれていましたが、彼のお孫さんは、広島でのボランティア活動に熱心に取り組まれてたことを付け加えます。

以下、Wikipediaより引用。
弟のフランクが、ドキュメンタリー映画『The day after Trinity』の中で、「ロバートは現実世界では使うことのできない(ほど強力な)兵器を見せて、戦争を無意味にしようと考えていた。しかし人々は新兵器の破壊力を目の当たりにしても、それまでの兵器と同じように扱ったと、絶望していた」と語っている。また、原爆の使用に関して「科学者(物理学者)は罪を知った」との言葉を残している。

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Kiki

3.5世界を滅ぼす装置ができる瞬間とその代償。予習必須。

2024年4月3日
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上映時間は3時間と長くて、鑑賞し続けるのも大変。

この映画を楽しむためには原爆に関わった人物、歴史、技術的なことも含めて結構勉強する必要がありそう。そこで自分が勉強した知識を、映像化された映画で確認するという方法が、この映画を一番楽しめる方法ではないか。

内容的には、原爆を作った男のドキュメンタリー。

原爆の実験成功で歓喜を呼ぶ一方、原爆が世界を破滅させることに気づき悲壮感漂う

戦後年月が経ってから、共産党支持者と見られて、ソ連への原爆技術提供を疑われ、委員会で不当に追求される

この委員会でのやりとりが素人には詳細すぎて理解が追いつかず退屈に感じる

掛け合いのテンポが早く字幕を追うのが大変で、人物名がたくさん出てきて、登場人物も多いので誰が誰かわからなくなる

素人的な一番の見どころは、原爆実験のカウントダウン。緊迫したシーンで当時の状況がリアルに想像できる。

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hiro

3.0自分には多少難解

2024年4月3日
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時間軸が変わったり、登場人物がすごく多いので、多少のネタバレ覚悟でYoutubeで解説を聞いておくのがベター。町山さんの「アメリカ流れ者」の解説がしっくりくるかな。

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hanataro2

5.0予習すれば大丈夫です。

2024年4月3日
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わからない、という感想が散見されますが事前知識がないと厳しいです。ただ、伝記実話なので事前に最低限の知識を得ておくことと(後述)、半生、聴聞会、公聴会の「三本立て」が並行して話が進むことさえおさえておけば普通に理解できます。

ただし、周辺の人のそれぞれの立場や証言の目的、根拠についてきちんと理解できるのは一万人に一人しかいないので気にすることはありません。要するに核開発に異を唱えるオッピーが共産主義者として追い詰められていく、という話です。

日本人的には核兵器の是非について言及する感想も多いようですが、この作品は冷戦と赤狩りの実態、オッピーと官憲の対立を客観的に描くことに力を入れているようです。「考えたい人は勝手に考えなさい」という態度です。

数多い伝記映画の中でこれほど大ヒットしたのは、確かに演出の腕に拠るところが大きいでしょう。上記の「三本立て」がかなりの高速回転で話がドンドン進み、原子構造や核爆発のイメージシーンを要所要所で効果的に織り込んで3時間の長さが苦痛になりません。メキシコの麻薬王と違って学者が主役なので作品全体の雰囲気が格調高く、クライマックスの実験シーンのスリラーは出色でした。客観的な描写で一貫しているので個人の内面描写は強くありません。

ノーラン選手は思わせぶりなワケのわからない作品が多いですが、当作は文句なし満点でよいでしょう。

(参考) 鑑賞前に「オッペンハイマー」「オッペンハイマー事件」「マンハッタン計画」「ロスアラモス研究所」と有名俳優が演じる人物をWIKIで調べておくと良いです。
「ネタバレ」を読んでおくのも有効です。日本人にはネタバレかもしれませんが、アメリカでは超有名人なのでネタバレにはなりません。

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越後屋

3.0モヤモヤ感と未来への不安

2024年4月3日
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映画自体は会話ばかりで3時間と長くて面白いようなつまらないようなモヤモヤした感じ。

映画の内容(過去のこと)より、これから核ミサイル使用の不安が頭をよぎりました。

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チャーリー

3.5オッペンハイマーという人の映画

2024年4月3日
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オッペンハイマーという人物の作品でした
原爆のひどさを思うと観る事をためらいましたが、そういう描写はなく、でも音と炎で原爆の悲惨さとこわさを想像してしまってしんどかったです
一番しんどかったのは広島に原爆投下して、足踏みして喜ぶ人達へのオッペンハイマーのスピーチのシーン
「この日を忘れない」という言葉、日本人も忘れられない日だけど全く違う想い
悲しすぎて涙が出ました
オッペンハイマーや他の物理学者の人達からしたら、広島と長崎の犠牲者数はただの数で、助かっても差別されたり、80年近く経ってもまだ原爆に苦しめられながら生きている人達もいて、そういう事を後々知ったのか、知ったとしたらどう思ったのか
オッペンハイマーは原爆投下したくて開発したのじゃなくて、物理学者としてただ純粋に成功させたくて開発したってわかるけど、どれだけの犠牲者を出すか、どれだけの人を苦しめるか、何で想像してくれなかったのかと思わずにはいられませんでした
後悔するくらいなら作らなかったら良かったのにって思ったけど、それならアメリカじゃなくても誰かが作っていたのだとは思います
免罪符みたいに「戦争を終わらせるために原爆投下した」っていうけど、開発に携わった人達の「どんな威力があるか知りたい」という興味と「他の国に力を見せつけたい」という政治家のエゴとしか思えません
原爆の犠牲者を思うとオッペンハイマーの後悔やその後の彼の不遇さとかあまりに些細な事すぎるとしか思えませんでした
その後悔も広島と長崎の犠牲者の人達への後悔じゃなくて、とんでもないものを作ってしまったという後悔のように思います
この作品を観た世界中の人達がオッペンハイマーの後悔という形で反戦映画として受け取ってくれる事を願います
ノーラン監督に豪華キャストで、3時間という長さにおののきながら観ましたが長さは全然感じませんでした

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小町

4.5専門用語が多く、勿論日本語吹き替え版上映も無く、それでなくても登場...

2024年4月3日
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専門用語が多く、勿論日本語吹き替え版上映も無く、それでなくても登場人物が多くて、相変わらず時系列を崩した構成だが3時間掛けて丁寧に描いてくれているので集中して観ればそこまで難しくない。
オッペンハイマー視点がカラー、ストローズ視点がモノクロで描かれる。
それが親切で分かりやすい。
アクションシーンも無く、ド派手なシーンも少ないが音楽がいい。とにかく音楽が退屈させない為にずっと緊張感を出し続けている。
しかし寝不足の状態での鑑賞はNGで酒に強くない人はアルコールも避けよう。
個人的に最後まで見終わった直後にノーランの伝えたかった事が解った気がした。チラシの内側に16人の紹介が有るので それぐらいを抑えて、後は「赤狩り」の事を知らない人はサラッと勉強して観れば良いと思う。

そういえばノーランは子どもから「核爆弾の脅威よりも地球温暖化の方がより脅威だ」と聞いて、考えさせられたと言っていた。時代だろう。
オッピーとストローズの視点で全編描かれるからか「デーモン・コア事故」※は出て来なかった。せめてオッピーの耳に事故の話が入るシーン位はあるかと思ってた。
しかし、オッピーとの愛称があったとは。

※デーモン・コア:ロスアラモス国立研究所で実験中に誤って核分裂反応を発生させてしまい、大量の放射線を浴びたスローティン博士とダリアン博士の二人が急性放射線症候群で亡くなった事故。
プルトニウムの塊にはもともと「ルーファス」という愛称が付けられていたが事故以来デーモン・コア(悪魔のコア)と呼ばれるようになった。 IMAX 前から4列目

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ナイン・わんわん

3.5予習必須

2024年4月3日
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難しい

広島長崎の状況は直接描かれないが逆にそこに悲惨さを感じた もっと予習していった方が理解度が上がって分かりやすかったと思う

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しんしん

2.5パンドラの箱を開けてしまったプロメテウス。

2024年4月3日
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怖い

知的

難しい

本作の感想で、宮崎駿監督のスタジオジブリ作品の「風立ちぬ」を引き合いに出している人が散見される。

あちらでは、「零式艦上戦闘機(零戦)」の生みの親として知られる、堀越二郎の物語が描かれた。
零戦は1万機以上、作られたと言われ、即ち、その同等に近い数の兵士の命が散っていった。
とてつもない罪を背負ってしまったのだ。

これは、原子爆弾という悪魔の遺産を開発してしまったロバート・オッペンハイマーにも、同じ事が言えるのでは無いだろうか。
ちなみに、本作の劇中で、オッペンバイマ―はギリシャ神話に登場するプロメテウスにたとえられている。

ただ、映画としては力作だとは思いますが、いくらいつものノーラン作品とはいえテクニックに凝りすぎていて、せっかくのドラマパートを阻害しているような気がします。

テンポが早い、台詞も登場人物も多く、複数の人物の視点が展開され、時系列もシャッフルされ、とどめに3時間という長編。
極めて複雑で難解、鑑賞後は凄まじい疲労感に襲われた。

早い話が、もう少し分かりやすく作って欲しかった。

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ガッキー

3.5予備知識得てから見れば良かった…

2024年4月3日
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予備知識なくても面白い、とどこかのコメンテーターが話していたけど知識があるないでのめり込み方は雲泥の差、だと思った。オッペンハイマーを取り巻く人間関係の駆け引きは作品見ているだけだでは追いつくだけでやっと…
Jrの演技はすごいなー、と思ったけどどの俳優も必見。音響効果もすごくて絶対映画館で見ることおすすめ。

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peanuts

3.5ジョナサンノーランの不在。

2024年4月3日
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クリストファーノーランがアカデミー賞を獲るならこういう作品であろう、というのが納得できる作品。
題材にノーランの映像センスが加わり、見応えのある大河ドラマになっている。
核の破壊力や脅威をあの映像と音で描かれては、もはやホラーかパニック映画のよう。
原爆投下後の、狂喜乱舞するアメリカ人達とその熱気に圧倒され動揺する開発者のオッペンハイマーの描写は極めて不気味で良かった。

ノーラン作品にストーリーの巧みさを与えていた弟の脚本家ジョナサンノーランとのタッグはここ最近ないが、もしこのオッペンハイマーや前作TENETに参加していたらどんな名作になっていただろうかと思う(アカデミー賞は取れなかったかもしれないけれど)。

ちなみにハイゼンベルグと聞くと、どうしてもあの人を思い出してしまう私は良くない。

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はりねずみ。

4.0緊張感に目が離せない

2024年4月3日
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オッペンハイマーの揺れが伝わってくる
世界を滅ぼす、とんでもないものを造ってしまった男
それを落とされた被爆の描写が無いと言う方もいるが、核心はそこではないだろう
それは日本から発信すればいい
何ならゴジラのように

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すぅ

1.0最低の映画

2024年4月3日
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ちょうど広島旅行から帰ってきてから見たのがあるかもしれんが、原子爆弾の実情、広島長崎で数十万の一般人をたった2発の爆弾で殺したこと、またしなずとも後遺症でどれほどの人間が今もくり死んでいるかを何も語っていない。
原爆による平和均衡を世の中にもたらし新しい秩序を築いたのはアメリカでオッピーは英雄だなんて、

原爆を投下したのは誰、苦しみを映像表現だけで済ませて真実の言葉では一切告白はなかった。

この映画を賞賛している日本人は一体何者。

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gottama

4.0天才の栄光と理不尽

2024年4月3日
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悲しい

難しい

天才が政府にこき使われて、役割を果たすと手のひらを返される。才能が大きすぎて落ちこむ崖も厳しく深い。

我々の(多くの人の)人生には、自分ではコントロールできない幸福と不幸がランダムにやってくる。幸福と不幸の振れ幅とスケールを大きくしたのが天才オッペンハイマーの人生だろう。

人生の理不尽に同情し、共感する。
楽しい映画ではまったくない。

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惑星

5.0心を揺さぶる素晴らしい音楽

2024年4月3日
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キリアンマーフィーは、主人公の葛藤を見事に演じ切ってました。
とにかく、全編の素晴らしい音楽が、うまくマッチしてましたね。
【TNET】から引き続き、ルドウィグ・ゴランソン。これから期待の映画音楽作家です!

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ジュー

5.0なんとも複雑な気分

2024年4月3日
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伝記映画なのでストーリーにネタバレも何もないので書きたい事書くことにする。
この映画でクリストファーノーランが何を伝えたいのかがポイントではないだろうか。

映画の冒頭、いきなりオッペンハイマーが追求されている場面からはじまる。それも一方的に。。。ちょっと混乱した。

原子爆弾を開発できた事はものすごい事だけど、こう言っちゃなんだが、原爆はオッペンハイマーが開発しなくても当時の化学、物理の第一人者ならいづれ開発されているものだったと思う。

(ちなみに、化学や物理の用語が時たま出てくるけど知っていればそれに越した事はないけど知らなくてもこの映画の要点はそこではないから気にせず流して良いと思う)

それをたまたまオッペンハイマーの性格を『利用』され、優れた能力を『利用』され、開発を『させられた』のではないかと思ってしまう。

原爆の威力が想像以上に恐ろしいものである事を感じてしまったオッペンハイマーは水素爆弾を作る事を拒むと、今度は何だかんだとソ連のスパイだとでっち上げられて(作品中でもスパイに仕立て上げる為に「一方的に言いくるめて追い込むんだ」みたいなセリフがあったと思う)結果スパイ扱いにされて追放され人生どん底へ。。。

現在では完全にその疑惑は白とはなっているものの、時代の大きな端境期を生きたオッペンハイマーには気の毒としか言いようがない。

なんともひどい結末で観た後もモヤモヤがとまらなかった。

この作品の趣旨として私が感じたのは、水素爆弾は原子爆弾の延長線にある開発物だけど爆弾がどうのこうとか、オッペンハイマーが原子爆弾をつくったから水素爆弾が完成してしまったとか、原子爆弾を作ったオッペンハイマーってどんな人?とかいう事よりも、地球で生きている人間っていう生物は、こんな下品な生き物なんだというメッセージが強かったように感じた。そしてそれは自分も然り。

最後に、オッペンハイマーが作らなくてもいづれ原子爆弾、水素爆弾はできていたであろうし、今となってはソレがあるから互いの国が牽制をし合うだけで、人類が滅亡するような戦争が起きていないのだから。もし可能であれば核爆弾軍縮に賛成だし、原子爆弾が日本に投下されたのは寂しいが、あのタイミングで原子爆弾を完成し世界大戦を完全に終わらせた功績はやはり大きいと感じる。やはり賞賛されるべき人物なのだと改めて思わされた。

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おのちゃん