オッペンハイマーのレビュー・感想・評価
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日本では公開前に原爆を投下された広島、長崎のことが描かれていないと...
日本では公開前に原爆を投下された広島、長崎のことが描かれていないということで非難もあった映画だったが、映画の主題としてはオッペンハイマーという人間を描いたもので、作品中に広島と長崎の描写が無くても何ら批判の対象ではないと感じる。
ただ、もし製作陣が被爆国の日本人であったら、記録写真や記録フィルムを挿入するのは当然かと思う。
敢えて言うなら映画としては素晴らしいのだが、なぜ挿入するまでに至らなかったのか。挿入したことでこの作品にとってマイナスなことはないように思われる。
原爆投下に対する認識や感情の違い、未だ根強いプロパガンダがそうさせなかったとするなら悲しい。
一方でマンハッタン計画のリアルな状況と、一般的な認識である「戦争の早期終結」に加え、「対ソ連」を見据えた政策であったことが新しかった。
まずR15+ということで、少し過激な性描写が存在しますので、それら...
まずR15+ということで、少し過激な性描写が存在しますので、それらが苦手な方、避けたい方は鑑賞をおすすめしません。
ですがグロテスクな描写はほぼないといってよく、それらが苦手な人でも鑑賞に支障はないと思います。
原爆の父ということもあってか「原爆」の映画、という風に鑑賞前は先入観を持ってしまうと思いますが、「原爆」の映画という毛色よりも「オッペンハイマーという一人の人間の伝記映画」という毛色が強いことを頭に入れておくべきだと思います。
「原爆」に注目したと期待にして鑑賞に行くとおそらく肩透かしを喰らいます。
「オッペンハイマーという原爆の父と呼ばれることになる一人の人間の人生・人物像」「当時のアメリカの時代背景(公聴会などの文化/アメリカ科学研究の発展、特に共産主義思想/勢力に対する姿勢)」「(前の要素と関連しますが)二次大戦・冷戦をはじめとする当時の世界の様相」これらの要素に興味がある方ならおそらく楽しめる映画ではないかなと感じます。
なのでこれらにあまり興味がない、という方にとっては長かったり、理解が難しかったりしてつまらないと思われるかもしれません。大々的にハリウッドで公開された映画ですが結構人を選ぶ映画だと思います(俗な話を言えば、デートやファミリーでなどの鑑賞は同伴者が合わないと感じる恐れがあるので、避けた方がいいかもしれません)。
先ほど挙げた三つの要素の中でもオッピー(オッペンハイマーの愛称です)という人間については結構多くの方が興味を持ちやすいと思います。非常に緻密な描写がされていて、オッピーという人間の内面に近づけます。オッピーという人間をどう思うかは個人によると思いますが、リアルな苦悩を抱える様子など非常に生々しい人間を描けていると思います。オッピー自身した発明に対してすごく人間的なんですよ。ある意味(性欲をプラスした)無垢な子供というかね。(子供を見てイライラしちゃうタイプの人はあんまりこの映画は合わないかもwとあるシーンでぷるぷる震えちゃうオッピーとかなり子供のように見えました)
僕は「オッピーという人間を楽しむ映画」だという風に途中から捉えて、非常に楽しめました。
これまで観た映画で最もムカつく映画
この映画の脚本が通ったのが、不思議なくらいこの映画の脚本は、日本人にとって極めて不愉快な脚本だった。
この脚本を書いたノーランは、この脚本は、日本人には良くないと思わなかったのか何故日本人に配慮しなかったのかノーランには、深く失望した。この映画は、もう二度と観ない。
二度見。 スピーチシーンがすんごい。 絵作りもすんごい。 ノーラン...
二度見。
スピーチシーンがすんごい。
絵作りもすんごい。
ノーランが人物を描いた傑作。
一度目ではちゃんと理解できなかったのでマイナス星一つ。
日本人として
観る前からあまり好きなタイプの映画ではないと想像していたけれど、やはり好きではなかった。
アカデミー賞受賞もあり、一応見ておこうかなと思って映画館へ。
被爆国の日本人として、映画とはいえ、原爆が実際に作られていく経緯を知ることができて良かったと思う。
オッペンハイマーは、原爆が戦争の抑止力になると、本当に信じていたのだろうか?
残念ながら、現在も戦争は続いている。
そんな世の中のことを考えるきっかけにもなる映画だった。
私が好きなタイプの映画ではないというだけでの個人的な感想と評価であるけれど、俳優陣の演技は素晴らしく、見せ方もとても上手だと思った。
長い時間の映画なので、家のテレビで観ても、きっと飽きるし、集中力も続かなかったと思う。なので、映画館で観ることができて本当に良かった。
殺す側の言い分 殺される側の言い分
この映画が公開される国でよかった
ギリギリのところで公開されたことに御礼と安堵
映画の感想は色々あれど、この映画が公開されない国になってほしくないと思う
日本人としては、爆発の下にあっただろう
多くの人と当たり前の毎日の生活のことを考えずにはいられないので、その描写がないことには物足りなさもどうしても感じてしまったが、それは殺される側の言い分でもある
この事実を、映画という形で今世の中に出してくれたことに感謝せずにはいられない
殺す側の言い分や状況を知ってもなお
多くの人が核戦争のない平和を望んでいると信じられる気がするので
オッペンハイマー
今まで見てきた中で、不快な気持ちをさせるつまらない、憤りを感じる映画だと思った。そういう人もいるんだなと肯定的に思うようにしていたけど、全体を通して、この人の人生は闇の人生だと思ったし、頭脳は優れているかもしれないけれど、人としては尊敬できない。
考えさせられる映画。史実を知らないと難しいが観れば理解はできる。
史実なのでネタバレではないと思うのですが、鑑賞まで知りたくない方は読まないで下さいね。
まず、映画館で観る価値があるかどうかですが、私は映画館で観て良かったと思いました。
なぜなら私は普段は戦争の話は胸が締め付けられすぎて苦しくなるから苦手で避けていますし、アメリカの史実や物理など知らないので、自宅での鑑賞だと途中で諦めて観るのを止めていたと思うからです。そんな私でも途中から理解は出来ましたし、約3時間飽きることなく最後まで観られました。そして終わってからも頭の中をグルグルと回って考えさせられましたので観てよかったです。観るべきでした。
そんな私がそもそもなぜ鑑賞したのか。広島長崎の直接的な描写はないので前述の通り戦争の話を観ないと決めている私でも一応大丈夫ではと判断。また、持っている映画鑑賞券の有効期限が近いためという後ろ向きな理由が一番大きかったです。
史実を知らないままの鑑賞だったので、聴聞会が大半を占める構成もなぜなのか分かっていませんでしたが、段々と理解はできました。
物語はオッペンハイマーの私生活や計算による討論中心で、実際の原爆が作られる様子は殆どなかったので、いつのまにか原爆が完成されて話が一気に進んだ印象。
オッペンハイマーは原爆の開発はしたものの水爆には反対、この理由については明かされておらず疑問が残りました。史実でもここは謎なのでしょうか。
広島長崎後の聴聞会の場面で、私が色々疑問に思った点が明らかになっていきました。伏線回収のような。史実を知っていれば疑問でもなかったかもしれませんが、私は無知でしたので。それでもおかげで理解はできました。その後の話の方が原爆投下以前の話よりメインのような。長かったです。
原爆開発に突き進むオッペンハイマーに、
「私は参加しない。罪のない一般人もたくさん死ぬ。物理学者はそんな事のために存在するのか」
と涙ぐむ物理学者の友人がいるのに、オッペンハイマーは突き進んだ。
この後の展開を見る限り、彼はこの時はただ研究に邁進しただけかもしれないが、原爆投下による死者は5-10万人しか(しか?)出ないとしっかり推測していた。実際の22万人に比べれば少ないかもしれないが、それでも多すぎる死者数なのに戦時中で感覚が麻痺していたのか。
私が少し救われた点は前述の物理学者の友人以外にも所々ありました。
ヒトラー亡き後、空襲で既に壊滅状態の日本に原爆を投下する必要はないと訴えた科学者が居たこと(オッペンハイマーは残念ながら、原爆の直接的軍事使用しか方法はないと否定しています)。 また、原爆実験成功自体は喜んでいたオッペンハイマーですが、広島長崎の原爆投下を知った後は苦悩し、「私の手は血塗られている」と語ったこと。周りのアメリカ人はこれで戦争が終わり多くのアメリカ軍人の命が救われたと歓喜の渦にあったので、対照的でした。ここの苦悩はかなり表現されていて素晴らしかったです。
唯一の被爆国である私達が観てもアメリカは決して真っ黒ではなく、所々に白、もしくはグレー、または黒から薄い色に抜けていった箇所があり、考えさせられる映画ではないかと思います。未だに戦争が絶えないこの世界でたくさんの国に上映されてほしいです。
アカデミー賞
ユナイテッドシネマズとしまえんIMAXで
見てきました。
満席できはないけど結構入ってました。
余談ですが座席がペソペソで尻が死にました。
また、コナン、ゴジラコング、SUGA公開の影響で
都内唯一のIMAX公開劇場に。
としまえん公開続けてくれてありがとう!
事前知識なしで見に行ったので、
時系列、白黒パート、登場人物の多さから常に
頭フル回転、ノーラン流に振り落とされないように
集中して見られたので3時間長く感じませんでした。
アカデミー賞作品賞受賞映画なのでエンタメでは
ありません。人間ドラマです。
あらすじには「オッペンハイマーの栄光と挫折、
苦悩と葛藤を描く」とありますが、
苦悩は割とあっさりと感じました。
感情移入はしずらいかも。
原爆がドイツ降伏前に完成していたら、
本当にドイツに投下されていたかは
疑問に思いました。実際どうなんでしょう?
核兵器が作られる前には戻ることはできない。
広島長崎の後に核が使用されていない点においては、
まだ希望が持てる。人類、科学はまだ大丈夫だと
思いたい。
たしかにノーランらしさはあんまりなかった
みんなのレビューが適切なので気になったとこだけ列挙する。
長い。まぁそこは知ってたから良いけど
最初の方から白黒シーンとカラーシーンの繋がりがよく分からなかったのが回収が遅いのでもうちょっとわかりやすく出来なかったか、なんならモノローグでばらしておいても良かったのではないか。
実験のシーンでそんなに衝撃を受けるほどの衝撃がないのは核爆発じゃないのが見て分かるから、爆発シーンはそりゃ難しいし、なんと言うか燃焼シーンはCGってわかりやすいってのはある。
アジア人は一切出さないのはアメリカの物語にしたかったからかもしれないが、原爆被害者のかけらも映さないで目を背ける描写でアメリカ人にどこまでとどいたやら、、、
人類の滅亡が決まった日
オッペンハイマー個人が核を開発したとはいえ、これはもう人類全体の、いや全ての生命体への冒涜の問題なのだ。開発してしまったものは仕方がないが、核が開発された時点で人類が滅亡するのは既定路線なんだと思わされた。なぜなら、本作の様に沢山の人間の思惑が重なり核を使う理由なんていくらでも誰でも作れるし、歓喜ですらできる。私が原爆で黒焦げになった人間の方を知りたくなるのは、日本で生まれ育ち沢山の広島と長崎に触れてきたからなのか?敗戦直前のあの日あの場所にいたのは当然ながら子供が多かったというのをNHKの番組で知った。アメリカもきっとそれを知っていたに違いないと思う。
本作を鑑賞してみて、むしろアメリカ映画には《はだしのゲン》の様な焼かれた側の目線の作品はあるのかということを知りたくなった。アウシュビッツものはたくさんあるけれど。鑑賞中、原爆投下で歓喜する人々と現状のパレスチナの状況に歓喜する人々が重なってしまって、虚しさでいっぱいになった。ガザで殺されているのはおそらく子供達が多いのだろうと思う。
すごいけど腹立つ
ゴジラ-1.0山崎監督のコメントに全力同意。
2回見たら自分のなかに入ってきたけど、やっぱり腹立つなぁ。
拙い映画ならもっとボロクソに批判できたのに。。
日本人としての感情とは別に
ロバートダウニージュニアとの対峙は見応えあった。
素晴らしい発明なのに使い方を間違えた
議論のシーンが半分以上を占め正直疲れた。やらなければよかった、やるしかなかったの永遠に続くテニスのラリーの応酬の様。アメリカとしてはやるしかなかったで議論を終えたいだろうが、永遠にこの応酬を続けたらいいんじゃないかな。日本、京都、広島、長崎という言葉が発せられる度に胸が痛んだが、日本も戦争を反省し永遠に戦争に反対する国でいるしかないんじゃないかな。
消化不良で再見したいけど、プログラムと本読んでます
映画の肝の一つ、「誰主観」のストーリであるか、の軸を意識して鑑賞するべきと思った。
ここには蟻の眼としての広島・長崎の惨状を映像化する必要性はむしろ「ない」かと。
お互い連合国でありながら、すでに共産国ソ連を脅威と見做し、戦後の冷戦を想定したアメリカの戦略性と闇を見た。
白眉であったアインシュタインとのシーンをちゃんと見ておきたかった。最近は動画配信での鑑賞に身体が慣れすぎ、「いつでも(戻って)もう一回見直せる意識」が抜けない。劇場内でも、ここぞというシーンで「緊張感に欠ける鑑賞態度」の自分が情けない。
キリアン・マーフィーの役づくりはもちろんのこと、強い妻役のエミリー・ブラントの深い瞳の演技が好き。マット・デイモンは、何だかレオナルド・デカプリオに似ていた。
予備知識無しに鑑賞したら、ストーリーが追えずにアタフタ。 軽くでも...
予備知識無しに鑑賞したら、ストーリーが追えずにアタフタ。
軽くでも、下調べした方が何倍も楽しめると思います。
こんな平凡な男たちが、神と対峙する運命になるなんて。その事が一番恐ろしかったですね。
ルイス·ストローズの執念深さと思い込みの激しさが、負の連鎖の象徴なんでしょうが、取るに足らない人間ほど、重要人物になりたがり、醜悪なレイシストとなるのでしょうね。ロバートさんは授賞式でも役から抜けずにいらしたようで。
キリアン・マーフィー、ロバート・ダウニー・Jr、マット・デイモン、ジョシュ・ハートネット、マシュー・モディーンのキュートボーイ時代に思いを馳せてしんみり。平凡な男たちも、かつては太陽のように輝いていました。
時系列が難しかった
世界史の知識が乏しいと深く理解できない。学生のときに、ちゃんと勉強しておくべきだった!
広島・長崎への原爆投下シーンが描かれていなかったのが物足りない気がしたが、オッペンハイマーは実際には見ていないのだから、彼目線の映画としては、それでよかったのだと思う。
原爆製作に成功したと言って喜ぶ姿は腹立たしかったが、鑑賞者にそう思わせることも演出なのだろうか。
予備知識とトイレ対策は入念に
ロバート・オッペンハイマーが主役の珍しい原爆関連作品なので是非とも思ってましたが、3時間超えの長編作品
しかも近現代史がベースなので史実と関係人物の名前とある程度の経歴を知っておいた方が作品への気持ちの移入感を味わえません。
知らないで社会派ドラマと思ってゆくとちんぷんかんです。
私は、マンハッタン計画、A・アインシュタイン、
そしてオッペンハイマーは知ってましたが、戦後のエピソードは知りませんでした。
やはり歴史物は予備知識あっての作品鑑賞ですなぁ。
隣席のデカブツよ!、ポップコーンを人の膝の上にこぼすでねぇ!
あだ名(略称)が可愛いオッピーの話
天才物理学者J・ロバート・オッペンハイマーは『原爆の父』である。
内容は難しいですが、オッペンハイマーが原爆を”創るまで”から、”創った後”のことも知れる伝記映画です。
伝記映画ですので、実際の話を元に丁寧に作られていまして、原作本もあったりします。
『オッペンハイマー 上 異才』
『オッペンハイマー 中 原爆』
『オッペンハイマー 下 贖罪』
の三部構成の原作で自分は読めていませんが、映画が難解な話ですので、これから観る人は予習として見るのも良いかもしれません……。
(本を読了してから映画観るの……意識高くて凄いです……。)
この映画を観て自分は、
オッペンハイマーは実在する人なんだ──と思いました。
映画内容は非常に複雑で自分は内容を理解することが出来ませんでした……が、スクリーンの中にいたオッペンハイマーは正しく人間でした。
何を言っているのか分からないかもしれませんが、自分も何を言っているのか分かりません。
オッペンハイマーは皆さんも知ってるように、人の名前です、ですのでもちろん人間です……。
でも原爆を創ったやつです……。
観る前は、どんな冷徹でサイコパスなやつが出てくるのかと思いました。
血も涙もない、マッドサイエンティストを妄想しました。
ですが、観たあとのオッピー(オッペンハイマーのこと)への印象は変わりました。
彼は作中で最も共感出来る人物です。
性欲はまあまあ強くよく女性とHするし、友達を庇うためにたまに嘘もついちゃったり、破壊兵器を創って病んだり……。
劇中の一言。
「手が血で汚れているように感じます」
原爆を創った罪の意識から、水爆の開発に反対し続ける人生をオッピーは送ります。
彼は戦争を終わらせた英雄ではありません、進歩を止めなかった1人の科学者であり、人間です。
オッピーは自分達と同じく人間味溢れる1人の個人でした。
ですが、オッペンハイマーという映画は前述した、オッピーの人間味だけでは楽しみきれない難しい映画だと個人的には思います……。
バトル漫画のように主人公の成長を楽しむものではないんです……多分。
歴史漫画のように、オッピーの周囲の環境の移り変わり(歴史)も考えた上で、観ることで楽しめるようになると思います。
(映画なのに例えが漫画ばかりすみません……。)
ですので、作中に登場する時系列について触れようと思います……。
重いので触れるのは少々はばかられますが……劇中のラストに繋がる大切なところなので少しですが触れていこうかと思います。
理解して観て頂けた方がより映画を楽しめると思います。
(ネタバレにならないように……気をつけていきます。)
劇中には主に3つの時系列があり、場面ごとにそれぞれの時系列へ移り代わっていく形でストーリーが展開されていきます。
1つ目:1954年オッペンハイマーへの聴聞会
2つ目:1959年ストローズ長官任命の公聴会
3つ目:オッペンハイマーの学生時代から原爆を創るまで
の3つの時系列が劇中にはあります。
(聴聞会→意見を話す機会)
(公聴会→色々な人から話を聞いて何かを決定する)
他にも移り変わったりするのですが基本的にはこの3つの時系列です。
時系列が3つも用意されていて難しくなっているのです。
自分は、突然変わって頭が混乱しました……。
で、時系列と一緒に重要になってくる人物がいます。
もう1人の主人公? ストローズです。
突然時系列が変わったかと思ったら、モノクロ映像になったりします。
この映画は基本的にはカラー映像の映画なのですが、たまにモノクロ映像になるのです。
これは演出の1つとしてなっているもので、モノクロ映像のときはストローズの目線の時だそうです。
一人称的(心情が分かるよう)なのが貰えているためストローズの気持ちが劇中で伝わってきて、ストローズを主人公のように思えます。
劇中のストローズはオッピーの邪魔をするやつですが、彼にも彼なりの動機があるので、そこも注目して頂けると良いかもしれません。
これ以上話すとネタバレになってしまうかもしれませんので……まだ観れていない方は劇場またはご自宅等で是非ご覧ください!
面白い映画ですので、是非是非(っ ॑꒳ ॑c)
(三時間もあるので、時間のゆとりのある時に……)
あの爆弾が...
原子爆弾の開発と物理学者の苦悩。その後の追い込まれていく人生を描いている作品...という解釈でよいのか。
とにかく上映時間が長い。
登場人物も多くて時間の時系列も絡み合い、物理学用語が飛び交う。特に前半は、途中何度か居眠りをした。
いつも事前情報を入れずに映画館に入るのが常なのだが、本作品は無理だった。簡単にあらすじを把握してから見に行けば良かった。
後半、開発者は世界の未来を想い、恐怖にさいなまれていく。
開発に成功してからソ連との関係性によって日本がターゲットにされていく場面は引きつけられるように見た。何度も広島、長崎の言葉が出てきた。
実験に成功した大爆発の場面は泣いた。素直に悔しかった。あれが、広島に、長崎にと思うと、悔しくて辛かった。
被爆国として見なくてはいけないような気持ちで映画館に足を運んだが、あのような場面は見れない人もきっといると思う。
言葉に尽くしがたい被爆の場面が出ては来なかったが、制作者側の世界に問いかけていることはとても重いと思う。
なるほどね。
スケジュールの兼ね合い上、できるだけ早い時間帯での鑑賞をしたかったのだが、いざ観に行こうと思い立った頃には周辺の劇場では某人気アニメの最新作が公開される時期とかぶったこともあってか、そちらの作品に多くのスクリーンを抑えられていて早いところでも11時台からの上映と個人的に遅かった(中途半端だった)ため、早い時間帯からやっていた少し離れた初めて行く劇場での鑑賞となった。
まず上映時間が“3時間10分”と長尺な作品とのことで、ハマらなければダレそうだなぁとおもいつつ、結論から言ってしまえば“ダレる”という結果に。
あと、レイティングが「R15+」の作品ということもあって“年齢制限を設定するほどの過激な内容”がどのようなかたちでどれほどのものなのか個人的に注目していたのだが、これが拍子抜けだった。
おそらく何度か(2度?)出てくる主人公と愛人?の僅かなセッ〇スシーン(内1回は女性の胸が丸出し)がレイティングを上げたのかな?とおもうくらい他にそれらしき過激とおぼしき内容が何もなくガッカリした。
映画ド素人の私レベルでは到底理解できない監督の“メッセージ”の一つだったのだろうか?
いつものように事前にできるだけ情報を入れないようにしていたこともあってか登場人物もあれこれと出てきて「これは誰?」とか「いま話題にあがったその名前の人はどの人?」など普通にあった。
とくに後半の事情聴取のようなシーンはよくわからずただただグダグダと長い。
そして何より切っても切り離せない重要な広島と長崎に投下される(された)シーンは一つも描かれていなかったというのも個人的には非常に残念だった。(彷彿とさせる表現は若干あった)
「投下した」という事後報告みたいな描き方で「えっ!それだけ?ウソだろ!?」となった。置いてけぼり感がハンパなかった。
オッペンハイマーという人物からの視点の作品だったためこれも“意図して”あのような描き方をしたのかもしれないが、やはり核をピックアップしている以上はもう少し描いておいてほしかったなと。
あの投下が正当だったのか不当だったのか未だに本国であるアメリカの中ですら意見が割れるテーマではあるが、そういった部分を抜きにしても核の脅威や悲惨さをあらためて広く伝えるという意味でも映画の存在意義は大きいようにおもうのだが。
あと、顔は見たことあるんだけど誰だったけ・・・ということでオッペンハイマーを勧誘した軍人は「マット・デイモン」が演じ、自身のキャリアのために裏で糸を引いていた黒幕っぽい人物をアイアンマンでお馴染みの「ロバート・ダウニー・Jr.」が演じていたりした。
アインシュタインは一般的に知られている本人と比べてだいぶ太っていたように見えたが結構似ていたのではないかとおもった。
次に観る機会があれば吹き替えバージョンで観てみたいかな。
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