「SEXシーンの必要性」オッペンハイマー cubonさんの映画レビュー(感想・評価)
SEXシーンの必要性
超駄作でした。星ゼロです。
ロスアラモスに原爆製造の為の街を作ったり、科学者を集めたりする迄に、延々と50分掛かります。
それまでは共産党の党集会とか、SEXシーンとか、真面目に原爆目的で見ている大半の視聴者にとって、どうでも良いであろう無駄なシーンや極めてつまらない内容が続きます。
グダグダ長いだけならまだしも、本作ではノーランの欠点が全開になっており、3つの時間軸が超断片的にごちゃ混ぜで進行するので、見るに耐えないレベルの自己満足的編集の酷さに見ていてストレスが溜まります。
更に、その3つの時間軸の描き分けが下手で、どの時間軸でも役者の見た目がほぼ同じで老けメイクの質が低く、白髪位しか差が無いので、白黒/カラー映像と毛髪の色しか差が無く、シーンの切替の度にどの時代に飛んだのか、一瞬どれがどれか分かり辛くて混乱してきます。
アイソトープとかの用語も説明無しで当たり前に出て来る為、ある程度、関連用語やオッペンハイマーの生涯を知った上で見ないと意味が分からない可能性が高いです。
女性をヌードにする必要性の無い映画でわざわざSEXシーンを入れている時点で、監督にとって被爆した側の気持ちなど理解したり寄り添ったりする気はさらさら無く、所詮、原爆が結果的により多くの命をを救ったという、いつもの自国正当化プロパガンダ兼娯楽映画だなという悪い印象しかありません。
衝撃の瞬間とかのドキュメンタリーの方が、遥かに分かり易く公平に原爆製造の歴史を描いていて、短時間でなお且つ内容が濃いです。
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