「アメリカが描く反核映画。」オッペンハイマー Buttonさんの映画レビュー(感想・評価)
アメリカが描く反核映画。
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事前に予習なく鑑賞しました。反省しました。 アメリカではオッペンハイマーは原爆の父と言われて浸透しており、アメリカ人なら初見でもわかる内容なのでしょう。
日本人が観る場合、事前にアメリカ、ドイツ、イギリスの当時の物理学者の基本情報と主人公との関係性を押さえておかないと、アメリカ映画らしくテンポよく進んでいく為、恐らく映画についていけなくなると思います。また、政治的な争いに巻き込まれる晩年の主人公も描かれています。それも時系列に描かれていないので事前にオッペンハイマーの伝記を読んでおくと混乱なく鑑賞できるかもしれせん。
日本への原爆投下の描写が全くありませんが、彼が後にその惨状映像から目を背けて全く見る事が出来なかったシーンで表現されていたと思います。
その後彼は水爆開発に反対する立場となります。 十分な反核映画だと思うのですが、何故日本での公開が遅かったのでしょうか、疑問に思いました。
被爆国である日本人が目を背けてきたかもしれない原爆投下国側の事情が、原爆の研究と開発の当初から知り得る機会になリました。
原爆開発の為にロスアラモスに町を作ってしまうあたりにアメリカの国力を感じました。
映像、音響も重厚に仕上がっていて流石にアカデミー賞受賞作品だなと思いました。
あと、ベッドシーンの描写が複数回あるのでカップルでの鑑賞にはご注意を。
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