「今迄で一番考えさせられた映画(良くも悪くも)」オッペンハイマー えーじさんの映画レビュー(感想・評価)
今迄で一番考えさせられた映画(良くも悪くも)
登場人物が多い事や共産主義活動(本人は関わっていない)や主人公に恨みを持つ者の政治的策略の赤狩り聴聞会等があるので事前学習必須です。また当監督特有の時間軸の違いがあるので途中で追いつかなくなります。また多数の皆さんが言う通り広島長崎の描写は一切出てきません。なぜなら主人公の主観で描かれているから。
実際に本人がこの映画を観たらどう感じるかどうしても聞いてみたい所です。トルーマン大統領の捨て台詞の言う意味も理解出来ます。自分達(ロスアラモスチーム)で作っておいて主人公が大統領に嘆く姿は母親に慰めて欲しい子供の姿そのものだから…結果は本人が一番分かっていた事なので。日本人の我々からすると偽善者に見えてしまう。
【追記】2024.4.2
タイトルにも記した予習ですが、雑誌スクリーン5月号のオッペンハイマー特集を読めば大体理解出来るようにはなると思いますが、いかんせん登場人物がおおいので内容をもっと理解したい方は吹替版をみるのもいいかも知れません。【【すみません。吹替版はありませんでした。申し訳ありません。】】わたくし自身ももう一度吹替版で観ようかと考えましたが…やめました。何故なら本映画が原爆の破壊力の凄さや主人公の懺悔を表現して無いからです。(少しはその描写はありますよ しかし我々から見れば全然足りないです)あくまで内容は赤狩りの方(ストローズの策略)に重点が傾いているからです。
わたくしの40代半ばの広島出身の友人は今でも映画「この世界の片隅に」を観る事は出来ないと言います。オッペンハイマーは日本に来日した際、広島長崎には行って無い。では本作を作成したノーランはどうなのでしょう⁇資料館迄入ったのでしょうか⁈知ってらっしゃる方が居たら教えて下さい。
ある意味この映画は西側(米国)から観た社会そのものかも知れません…日本人のわたしからするとこんな映画でノーランがアカデミー賞を獲りに行って欲しくなかったです…
【追記の追記】2024.5.15
レビュアーMさんへのコメントでも記載しましたが、私はこの映画を観てずっとずっと考えています。今も考え続けています。よく言われますが、「たら/れば」は無い。しかしもしこの映画の主人公であるオッペンハイマーが来日した際に広島長崎へ行って居ればその映像は出たのでしょうか?ノーランも視察したのでしょうか?そうなればこの映画はもっと違うものになっていたのではないかとも考えています。。
コメントありがとうございます😊
あのイヤな人ですね。
やっぱり大俳優の方は、演技の上手さだけでなく人間的にも素晴らしい方ですが、自ら世間に該当しないとアピールされたということですね。ご本人よくわかってられるということかと。
ノーラン監督のことは存じませんね。すみません。
今、ちょっと調べていましたら、お孫さんが広島市を訪問して
1960年知的交流委員会の招きで初来日した際日本の知人らの忠告を受けて広島長崎に行かなかった、と話してられます。
すみません、色々です。
ご本人は行く気で来日された、と
思っていますが。
コメントありがとうございます😊
聞きかじりで記憶が不確かですみませんが、どこだったか、ドイツだったか、
ヒロシマ〇〇と命名したところがあり、
行ったからと思っていたら、行けなかったからの思いで命名した、と知った経緯があります。留学した場所近辺だったか。
ノーラン監督のことは、全く知りません。本作で初めてです。おっしゃることよくわかります。
アカデミー賞自体🇺🇸のモノですから、賞をとりたかったら🇺🇸を怒らせることはしないです。
私も思っていました。原爆を取り上げようが🇺🇸を悪者にしない描き方をしたからご褒美に賞をそれもたくさんあげたのです。
邪推すれば、🇺🇸政府?が原爆に関して責任逃れする為に、有名な監督にオファーしていたのかも。賞を餌にして。
🇺🇸の諸国へのやり方には批判が多いので、🇺🇸を誇示するが為にちょっとここいらで、世界に一発かましとこか、と考えたのかも。
共感ありがとうございます😊
オッペンハイマーは、来日時、本人は広島長崎を訪問したかったらしいのですが、日本が長崎広島が許さなかったらしいです。
今ならどうでしょう?
国際法にも違反しているのに、負けた国はどうすることもできない。教えていただいたのですが、東京裁判で東條英機とかが、ついたらしいですが、聞き入れられなかった。
私もあの後、本を読んだりしながら、ゆっくり考え続けているところです。
いろいろな方からコメントをいただいているのですが、なかなか返事を書けない状態です。
特に、ある方のコメントが心に引っ掛かっています。
また、まとまったらご返事をしたいと思っています。
Mさん いなかびとさん ご意見ありがとうございます!
わたしは何処と無くオッペンハイマーもこれを作成したノーランも「俺ら悩んでます…悲劇のヒロイン気分です…」と言えば許されると思う節があるからです(決して不毛な被害者面をするの訳では無く純粋な気持ちからなんですが…)
むずかしい…ですね。ただこの映画を公開してくれて嬉しいです
色々と考える時間を頂けるわけで
原爆の威力は理屈ではわかっていても、広島・長崎に投下されなければその悲惨さ、この世の地獄を肌で感じることは出来なかったと私は考えています。原爆投下の責任はオッペンハイマーではなく、トルーマン大統領です。トルーマン大統領はその事を良く理解していた。
オッペンハイマー自身の映画「オッペンハイマー」を見た感想ということですね。叶わないことではありますが、聞いてみたい気がしますね。
「我々からすると偽善者に見えてしまう」というのは感じることでもあります。実際にそんなこと(原爆の開発)をしたわけですから。でも、本心から後悔していた可能性も大きいような気もしました。
とはいえ、オッペンハイマーがタイムマシンで、マンハッタン計画以前に戻れた時にも、また同じ選択をするようにも思います。