「【男の恨み辛みは怖いし気色悪い】」オッペンハイマー Chang Kohさんの映画レビュー(感想・評価)
【男の恨み辛みは怖いし気色悪い】
“原爆”という日本人にとってセンシティブ案件から本邦上映に際して賛否両論あったようだが、そもそも古今東西問わず歴史なんぞ勝者によって作られるものであり、そこへは特段の違和感はなかった。
ただ原爆開発計画拠点 ロスアラモス国立研究所で初の原爆実験成功に狂喜乱舞する米国人のお祭り騒ぎの1カ月後に広島・長崎の罪無き市井の人々に地獄の惨状をもたらした蛮行は決して消せないし、日本人として忘れてはならないと再認識させられた、観ていて沸々と怒りが込み上げてきた。
反戦・反核といったイデオロギー的要素より、純粋な科学技術への探究であってもややもすれば政治的謀略や手段に取り込まれて歯止めが効かなくことへの恐怖と警鐘という普遍的テーマが訴求されていて見応えがあった。
しかし男の嫉妬と怨嗟は粘着質でほんまに気色悪い…これが裏テーマというかメインテーマ⁉︎
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