「【”理に適った世界とは真逆の、恐ろしき世界で暗躍する化け物”を描いた、重厚な雰囲気はバッチリのホラー映画。あのラストは次作があるんだよね。製作費、大丈夫かなと余計な心配をしてしまった作品でもある。】」ドラキュラ デメテル号最期の航海 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”理に適った世界とは真逆の、恐ろしき世界で暗躍する化け物”を描いた、重厚な雰囲気はバッチリのホラー映画。あのラストは次作があるんだよね。製作費、大丈夫かなと余計な心配をしてしまった作品でもある。】
ー 19世紀の貨物船が舞台。重厚な雰囲気、意匠などはバッチリである。-
■日中は木箱の中に潜み、夜は生き血を求め積み込んだ家畜や更に乗組員の喉笛まで歯牙にかけていくドラキュラ。
その姿はドラキュラ伯爵の面影はなく、完全な蝙蝠の如き、化け物である。
黒人医師のクレメンス(コーリー・ホーキンス)やドラキュラの”食料”として船内に持ち込まれたアナ(アシュリン・フランチオージ)達は襲い来るドラキュラ退治に躍起となるのだが、次々に歯牙に掛けられて行く。
◆感想
・ドラキュラのイメージが、私の中に有るモノと大いに異なったため、その姿を見た時にはビックリする。
ー 全然、伯爵じゃないない!化け物じゃないか!-
■ドラキュラは、どうもルーマニアでは村人たちの生き血を吸い尽くしたらしく、人が沢山いるロンドンに行こうとデメテル号に乗ったようだが、”木箱の手配とか大変だったのではないかな・・”とか余計な事を考えてしまう。
又、”アナは何で生き血を吸われているのに、何で吸血鬼化しないのかな?少しづつ吸われているからかな?”などとおバカな事を考えつつ、しっかり手汗塗れで面白怖く鑑賞。
<あのラストは、クレメンスVSドラキュラを描いた次作があるんだよね。
けれど、私がレイトショーで観た時にはオンリーワン鑑賞だったので、制作費用が心配になってしまった作品でもある。大丈夫かな・・。>
船にいる魔物が吸血鬼だということを説明する役として、アナという女性キャラクターを置いてますね。
そのアナが吸血鬼になってしまってたら説明役にらないので、輸血することで感染(?)を防ぐアイディアが生まれたのでしょう。それによって正気を取り戻し、ヴァンパイアの症状が出るのを遅くしたんですね。
で、誰が輸血するかというと、そりゃ主人公でしよ…となり、主人公クレメンスを医者にした。
主人公はレギュラーの船員ではなく外様にしないと物語が単調になるから、乗組員募集に応募して乗り込むことにした。となると、職に困った男じゃなきゃならないから、仕事がない医者にするために黒人にしたのかな…と。
それならクレメンスはヘルシング教授の教え子だった!という続編もイケるじゃん❗
みたいな脚本会議があったかも(笑)