ドラキュラ デメテル号最期の航海のレビュー・感想・評価
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逃場無し!船上のドラキュラが忍び寄る!
これって原作があるんですね。確かにルーマニア(だったかな?)出身のドラキュラがロンドンで暴れるのは覚えがあったから、その移動の物語があるほうが、面白いもんね。
さて本作品ですが、謎の木箱をロンドンまで運ぶことになった船でのお話。不吉な箱だってんで、乗船をやめる船員がいたり、暗雲立ち込める出航となった。嵐みたいな大波にもまれるなか、密航者の女性が発見されるが、その後、奇怪な事件が連続し、一人一人と消えていく・・・
船上ということもあって、終始、画面が揺れている。「ポセイドン・アドベンチャー」を思い出しました。
【ネタバレ】
ドラキュラって言うと紳士のような雰囲気があるんだけど、本作品は思いっ切りモンスターでしたね。ラストでは、紳士の装いをしてて、これこれって思ったんだけど、顔はモンスターのままでした。ちょっとビックリ。
それにしても、昔のハリウッド映画では、女、子供は必ず助かるってイメージがあったんだけどな〜。今はコンプラとかうるさくて、女性の裸もあまり出ないのに。本作品では、ドラキュラ化した子供が日光で燃え上がるシーンが有りました。かなり生々しかったです。
早々、この映画、結構グロいシーンが満載で、そこでも楽しませてもらいました。
少年は助けてあげてクレメンス!!
定番のエピソードですが、いつ乗ったか、どうやって降りたのかは相変わらず分からないなで、モヤモヤします。何も解決しないので、何か脚色が無いと、このパートだけでは物足りないです。ネトフリオリジナルの、ドラマ版の方が良いと思います。肌の色で雇用を差別されて鬱屈して過ごす中、非日常の存在との戦いに打ち込んでいく様は共感しました。
題名通り、、、
ドラキュラ以外めっちゃ良い
木造帆船の解像度、セット、どれを取っても高クオリティで素晴らしい〜。小汚くて暗くて臭そうで不気味な夜の船最高!!映像も良いし船員のドラマもギスギスがダルくない程度に小気味よくて良かった。ドラキュラが出てくるまでは。ありがちハゲネズミが姿を現す度に萎える…と思ったらジェーンドゥの監督じゃん!姿を現す化け物は駄目なの??ドラキュラが出なければ怖くなるの変なホラー映画…。もし続きがあるならクレメンス君は頑張って欲しい。期待してます。
タイトルなし
ドラキュラがトランシルバニアからロンドンに渡航するエピソードのみを描いた作品。逃げ場のない船の中で船員が一人一人モンスターの餌食と成っていく「エイリアン」スタイルの作品。
夜毎に船員がドラキュラの犠牲と成っていくのだが、同じ様な事の繰り返しで早々に飽きてくる。そもそも見せ方も良くないのか飽きる前からしてハラハラドキドキしてこない。序盤で犠牲になる船員に犠牲者要員としての役割しか持たせておらずドラマ性が無い事も要因か。
残念な事にドラキュラが夜な夜な徘徊するモンスター程度にしか描かれておらず神秘性の欠片も無いし、ドラキュラ自身が大ピンチに陥るシーンも描くべきだったと思う。
題材が凄く自分好みなだけに観賞後のガッカリ感は大きかった。
淡々と殺戮が繰り返されるだけ
久しぶりに怖くてハラハラするの見たいなぁと思って選んだけど、怖いというより物語が胸糞展開ばかりで引いてしまった。ただただ一方的な殺戮で死闘もなく、どう夢中になればいいのか。古典作品が原作ということで、ちょっと納得。それでも映画的な演出でどうにかできなかったものか。淡々としたシーンばかりで飽きてきてしまった。
昨今はB級ホラーが人気と聞きましたが、私はあまり面白いと感じないかもしれません。まだ「ヴァチカンのエクソシスト」の方が好みでした。
船上の密室ホラーへの挑戦
ありそうでなかった密室ホラー
ホラー映画の舞台と言えば大抵は人里離れた古民家ですが、今作は大海原の帆船の上という逃げ出す事が出来ない密室空間です。
人のことを家畜として見ているドラキュラが計画的に人を殺すのは恐怖でした。
また、血を吸うたびにどんどん人間化し、パワーアップするのも恐ろしかったです。
しかし、ドラキュラの入っていた箱にドラゴンのマークが書かれている意味は最後まで解説がなかったので少し疑問点は残ります。
船上のモンスター・ドラキュラ
数多くの作品を世に送り出してきた、ゴシック・ホラーの名作・吸血鬼ドラキュラ。本作は、その原作となる『吸血鬼ドラキュラ』の小説の第7章を映画化。本作がこれまでと大きく違うのは、その舞台が、お馴染みのルーマニアの古城ではなく、ロンドンへ向かう『デメテル号』の船上ということ。
船上だけのシチュエーションというのは、大海の上で、どこにも逃げ場のない密室の恐怖に煽られる。そして、一人また一人と吸血鬼の餌食となっていく、ホラー映画の王道を行く展開によって、次は誰が狙われるのか、という疑心暗鬼が船員の中に渦巻いていく内容。
物語は、『デメテル号』がロンドンの海岸に難破するシーンから始まる。その船には、船員は誰も発見できず、幽霊船の様相を呈していた。そしてそこにあった航海日記を元にして、過去に遡って物語は展開していく。そこには、『デメテル号』の運ぶ荷物の中に、ドラゴンの紋章が入った謎の荷物が積み込まれ、その荷物の中から現れた、吸血鬼の巨大コウモリ・モンスターによる恐怖が綴られていた。
ホラー作品ではあるが、これまで観てきた、数奇な悲哀な運命を背負ったドラキュラ伯爵として描かれたダーク・ファンタジーな作品ではなく、完全にクリーチャー化した吸血鬼モンスターのドラキュラとして映し出されていた。全体的には、B級ホラーの域を脱しない内容だった。
知られざるドラキュラのエピソード。ゴシックホラー
ゴシックホラーのリアリティを感じた
原作に則った作りが、ホラーのど真ん中を突いている。
誰もが知るヴァンパイア作品だが、登場人物たちは何も知らないまま事件に巻き込まれていく。
この型は初代エイリアンなどにも使われている手法。何が恐怖かを知る視聴者は、それが何かを知った上でその恐怖を登場人物たちととともに体験する。
この型の作品はごまんとあるが、これは登場人物のキャラ設定が厳密で、パニックになりながら事態に対処する様に違和感はない。まったくその通りだ。
船で起きている出来事がクレメンスによるもの、アナによるもの、または狂犬病、そして神の罰だとする乗組員。疑心暗鬼のままクレメンスの的確な状況把握によってようやく船の中に何かいるということに焦点が絞られていく。
しかしそのクレメンスも「俺は科学を信じるが迷信は信じない」と言い切るあたりに、もどかしさとドキドキ感があふれてくる。
そうしながらも毎晩ひとりずつ乗務員が犠牲となるなか、対処方法がまったくわからない。
密航者扱いされたアナが意識を取り戻し重要なヒントを口走るものの、乗組員たちの理解は追いつかないまま、また夜を迎えてしまう。
そして噛まれた者が変身、取り押さえてマストに縛り付け朝日を浴びると、燃えてしまうのだ。
「知らない」という一点だけで、ヴァンパイア退治に奴の弱点を突いた作戦を立てようとしないことがもどかしく思えてしまう。作品にまんまと乗せられてしまった。
アナが決死の思いでロープを切ったことで、ヴァンパイアがマストとマストに挟まれて絶叫するが、決して杭で打たれたわけではなかったのだ。
この作品の中でこの怪物の弱点は明確にされていない。噛まれたものが変化し、それは陽で燃えること以外、何も弱点に触れることがない。十字架も効かない。木の杭は、打ち損ねている。銃撃はどれほど効果があったのか不明だ。乗務員たちは逃げることしかできない。
そして生き残った怪物はロンドンに降り立った。
最後に生き残ったはずのクレメンスは、デメテル号の乗務員として認知されることなくロンドンの町のパブにいる。
そこにあの杖を持ったドラキュラ伯爵がいるのだ。
作品は、クレメンスが人生をかけてあの怪物を、悪の根源を地獄に返すという誓いを立てて幕を閉じる。
モンスターパニック映画では、当然モンスターの全容を映像として登場させるが、怖くない、期待通りではない、面白くない… などがっかりすることが多いが、この作品はモンスターの顔だけ見れば一見「?」になるものの、微妙な変身具合や、やがて紳士として登場するあたりは、非常によく作られてたと思う。しかも、賢いのだ。
伯爵がパブから去る時、クレメンスの首の傷をなでるシーンがある。クレメンスはアナの思い出とともに彼女の絵を描きながら、科学と相反する邪悪のものがこの世に存在するという、自分の体験を認めざるを得ないことを追憶していた。伯爵に撫でられたことで初めてクレメンスは誓いを立てる。
これは、もしかしたら伯爵の為せる業なのではないだろうか? 奴は奴の人生を楽しんでいるのだ。単に人間を狩るのではなく、あえて自分の存在を知らしめることで人間と対峙するのを楽しんでいるのだ。
伯爵はクレメンスを追いかけてきたのだろう。自分の健在さを周知させ、追いかけるように仕向けたのだ。そしてロンドンで新しい彼の遊びが始まる。
面白かった………。
原作はブラム・ストーカー
ルーマニアからロンドンに向かう貨物船の荷物にドラキュラが潜んでいた。
船員が一人ずつ、血を吸われていき、最後には・・・。
私のイメージではドラキュラ伯爵だったが、今回はほぼモンスターで、十字架も何のその。
お金はかかっているかもしれないがホラーの王道だ。
嵐の中では誰も助けてはくれない
救いようがない恐怖がメインだろうか。
積荷の中に紛れ込んだドラキュラにより、ドラキュラに襲われ辛うじて生き残った女性もドラキュラ化するのを避けるために積荷の中に入れられ後に発覚するのだが、乗組員もそして女性もドラキュラに襲われ亡くなってしまう。
生き延びた医者はドラキュラに復讐を果たしたいという感じでエンドロール。
たとえあまり知られてないエピソードの映画化だとしても…
吸血鬼ドラキュラって言えば有名だけど、古きゆかしい作品のイメージしか知らない人の方が多いのではないだろうか?
自分のイメージでは古いお城の奥で昼は棺(中に所縁のある土地の土が寝床として必要)で眠り、眷族に露払いと贄を差し出させる。
高身長で痩身、夜会に来る貴族のような服装でマントの襟を立てている。
鏡に写らない
家の住人に招かれないとその家に家に入れない
人間を魅了できる
身体を霧にできる
コウモリになれる(空を飛べる)
血を吸われた人間は眷族となり奴隷になる
十字架を恐れ、聖水で火傷する
にんにくも嫌い
ライバルはヘルシング教授で彼らがお城へ退治に向かうといつも夜になってしまう
胸に木の杭で胸を打たれると絶命するはずだが、寝てるときに突き立て様とすると寸前に目を覚ます
日光で燃えて灰になる…。
大体はこんなイメージではないだろうか?
上記の自分のイメージが今作品で該当するのは吸血されると眷族になる事と眷族が日光で燃え尽きるので本人も多分燃える(夜しか活動しない様子から推測するに)
後半はコウモリのように両腕が羽になり空を飛べる
で、肝心の内容がネタバレしているタイトルからも分かる通り、謎の貨物を載せたデメテル号の乗組員達が毎夜襲われ、理由の解らぬまま頭数を減らしほぼ全滅してしまう。
まぁ冒頭から沈没した船のシーンなので仕方ないけど。
さらに謎の密航者アナを見つけてどうするのかと思ったら、輸血して治療するって、アナって餌がわりに一緒にされてたのにまだ吸われてなかったらしいけど、元気になったら船内をウロウロ、怪物が居るの分かってんだから説明できるだろ?村が全滅したとか知ってるのに言うこと言えよと。
夜しか襲ってこないと思ってるなら昼間に捜索しろよと思うのに、アナは見つけられても怪物が入っていそうな箱には手をつけない。
航海中にエサが足りないと困るって事でもう1人犠牲者が入ってたみたいだが劇中では出てこずじまいなんだけど、じゃあドラキュラを箱に入れて運ばせたのはどうやったんだよ?と思う。
出てきた時は明らかに弱ってる感のドラキュラをエサの女性たちと一緒に箱詰めにしたのは眷族になった奴らなのか?にしては荷物を持ってきた連中らしき奴らは日光の元に活動してたし、ドラキュラが「わしはイギリスに行くから準備しろ」とでも言うのだろうか?
なんかその辺がモヤモヤしてしまう。
そして超肝心、見所となる襲うシーンには目新しさはないのでドキドキしない。
空飛ぶシーンとかのCGも安っぽい…。
CGも血液が口から垂れる所も変にテカってて「ん?ん~」ってなる。
見た目がハゲで肌色の怪人こうもり男そのもの…顔は如何にもなクリーチャーだが何処かで似たような奴が多く、見慣れた雑魚の顔で印象に残らない。
ラスト前で本人の意図した意味の言葉を吐くがあまり知性のない餓えた獣にしか見えず、一匹だけのレア感が無い。
次回作があるとは思えないが、妄想的な引きでドラキュラが生きていて追いかける展開もあまり熱く感じなかった。
これを劇場で観ても「内容はわかってたからしゃあないな…」とぶつぶつ言いながら帰っただろうことは想像出来る。
ドラキュラネタと解っているのだから、肝心の怪物の襲撃シーンとかをもっと恐ろしくする工夫は出来なかったものか…と残念な気分になった。
テンポが悪い
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