「【両親の離婚に心痛める少女と彼女の心の支えとなった子猫の成長物語。少女の両親の別荘の隣家のオッカナイ老女マドレーヌも、少女に大切な事を教えてくれます。】」ルー、パリで生まれた猫 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【両親の離婚に心痛める少女と彼女の心の支えとなった子猫の成長物語。少女の両親の別荘の隣家のオッカナイ老女マドレーヌも、少女に大切な事を教えてくれます。】
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- 巴里で暮らす少女クレムは屋根裏で見つけた子猫を"ルー"と名付け飼い始める。
両親が言い争う中、心痛めるクレムにルーは、寄り添う様に過ごすのである。-
◆感想
・物語が動き始めるのは、クレムと両親が別荘にルーと一緒に行く所からである。
- ルーが豊かな自然溢れる森で出会った、猪、梟、大型の野生化した猫。そしてルーは真っ白な子猫に出逢う。この森の中でルーが出会った数々の動物達のショットは、秀逸である。-
・又、両親の隣家の別荘に大型犬ランボーと暮らすオッカナイ老女マドレーヌが良い味を出している。
- 彼女はルーを探しに森に入ったクレムを追い掛けた猪を間一髪、銃で倒す。
そして、森で暮らす様になったルーを探しに来たクレムに、その猪の肉のシチューを出すのである。
クレムは吐いてしまうが、マドレーヌの行いは意地悪ではなく、命を頂く大切さを、クレムに教えたかったのである。-
・厳しい冬の森の中、鉄条網に引っ掛かり、凍死寸前になっていたルーはマドレーヌに助けられる。
そして、奇跡的な生命力で復活したルーは、真っ白な猫と一緒にいる。
クレムは涙を流して喜ぶが、ルーを巴里に連れて帰るとは言わず、黙って愛しげに二匹の子猫を眺めているのである。
<今作品は一人の少女と子猫の成長する姿を描き出した物語である。特に、様々な動物達の姿を捉えた数々のショットは、秀逸だと思います。>
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