「エデンの姿、、、」火の鳥 エデンの花 よっしぃさんの映画レビュー(感想・評価)
エデンの姿、、、
行き過ぎた欲は、全てを滅ぼす。
あのエデンの変わり果てた姿を観たとき、現在のシリアそして今まさに廃墟となりつつあるガザが脳裏に浮かんだ。
現在世の中は、当然の常識として多様性を認め、ジェンダーフリーの社会を目指し、差別や偏見をなくしていくという世界の潮流、大きなウネリが巻き起こっている。
当然、米国をはじめとする西欧各国の政治が政権がそれを強く推進しているかと思いきや、それが実は見せかけだけで、嘘(虚構)だということが、つい最近、誰しもハッキリと認識出来る形で露呈してしまった。
なぜなら、ハマスによるイスラエルへの攻撃と誘拐あったにせよ、イスラエルのその報復は、それとは比べものにならない大規模かつ止むことのない無差別爆撃という大量虐殺ジェノサイド(民族浄化)まで引き起こした。それに対して、米国および西欧各国は容認をし、見て見ぬふりをきめこんだからだ。
もともとイスラエル政府は、ガザに住むパレスチナの人々に対して差別と偏見しかなく、彼らの土地や住居を強制的に収奪してきた。そんな彼らが、報復として無差別爆撃ジェノサイドを行う。
当初は、ハマスによるイスラエルへの攻撃と誘拐が問題であり、報復もやむ無しの空気感があった。
しかし、イスラエルのその報復が収まることなく、より強力で一方的かつ凶悪なパレスチナ庶民へのジェノサイドに変質してしまった。
女子供関係なく、国連職員や医療従事者、ジャーナリストまでターゲットとして虐殺する。空爆を行う。病院や学校、避難キャンプまでも空爆する。
そして、今や4000人もの子供たちが死亡している現状。
政治が動かなくても、世界各国からは市民によるイスラエルのジェノサイドを抗議する大規模デモが巻き起こっており、それに呼応する形で米国や西欧からイスラエルの攻撃停止を促す形に変わりつつはある。
だが、イスラエルはその申し出を拒否し、攻撃を空爆を止めない。
人間は、欲を持つと際限なく求め続け、そのタガが外れれば、差別偏見を通り越して、人権さえ認めず、人の命も紙切れの如く奪ってしまう。
その典型が、今の悪魔の所業を行うイスラエルであり、自分自身もそうなる可能性があると気付くべき時点にあるのかもしれない。
この映画で、人間のエゴと欲による戦争と環境破壊で、変わり果てた終末的姿の地球を見た時、そういう人としての人間性を喪失した世界観を見た時、そう遠くない未来に見える気がして怖くなった。
いずれにせよ、戦争は絶対にやってはいけないし、それにNOを突きつける、地球の環境を守り、人と人は対話で解決をはかり続けることを諦めない、人権を守り、命を守り、生活を文化を守る、ダメなことはダメだと声を上げ続ける。
抗議する。決して諦めない。
差別と偏見のない、平和な世界であり続けるよう常に声を上げ続けます。
この映画を教訓にして