「いくつかの序章」コーポ・ア・コーポ uzさんの映画レビュー(感想・評価)
いくつかの序章
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群像劇ということで、各登場人物のエピソードが章立てで展開される。
しかしこれらが、ことごとく映画の冒頭20分ぐらいの話でブッタ切られてしまいます。
なので、事情とか抱えてるものが何も分からない。
上記はメイン4人だけではない。
ユリの弟や高橋さん、友三のもとで働く女性とその息子など、匂わせながら提示されずに終わる。
このせいで非常にモヤモヤしました。
ユリの髪は(内側は黒かったが)もっとプリン気味であるべきだし、事後ティシューを投げた際に下着フル装備も不自然。
風呂なしなのに清潔感はあるなど、細部の作り込みが甘い印象。
舞台は基本大阪なのだろうが、中条のパートで明らかに横浜の地元が映ってたのは何なんだろう。
ただ、全体を貫くフラットでコミカルな雰囲気は好み。
そして猫がかわいい。とてもかわいい。
役者の演技も申し分なく、特に母親が心配してくれてると知ったユリの、ムズ痒くも嬉しそうな表情は抜群。
くっきりとしつつも枯れた感じのある画面や、奥行きのある画角も好きだった。
終盤の、下着に値札がついていたシーンがも笑えた。
良い所はあっただけに、最初に述べた掘り下げの部分が勿体ないし、煙草の女性は不要。
エンディングテーマは素晴らしかったです。
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ひろちゃんのカレシさんのコメント
2023年11月22日
こんにちは。
終盤、母親に探されているときのユリちゃんは本当に最高でしたね。嬉しいんだけど隠れたままでいるのはちょっとした復讐なのかもしれません。