劇場公開日 2025年8月8日

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何も知らない夜のレビュー・感想・評価

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4.0命より尊い自由

2025年8月20日
iPhoneアプリから投稿

2016年カースト制、人種や宗教による差別
身分の違いから恋人の両親に引き離されてしまい
なんの音沙汰もなく、そのまま音信不通の恋人
抵抗して欲しかった
かつて私を愛してくれていた恋人へ届くことのない手紙を書き綴った手紙が大学の学生寮から見つかる

デモで女性の警官を見た
押されてすぐ目の前まで来た
警官も労働階級だ
今、彼女と自分を隔てているのは制服一枚だ
でもその制服という隔たりは哀しみと恐怖を抱くほど大きなものだった

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m m

2.0インド夜想曲

2024年9月10日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:その他

主に不鮮明なモノクロ映像にとりとめのないモノローグがかぶさるというもので、どうやら映画学校の女子学生が恋人に送った手紙という体裁らしい。最初は状況がよく飲み込めないが、次第に学生たちの政府への抗議活動が根底にあることが浮かび上がってくる。
他の某国やまたは別の某国のような権威主義国に比べると、インドはまだ民主国家寄りとの印象を持っていたけれど、この映画を見る限りかなり苛烈な思想弾圧が行われているようだ。現首相のモディはヒンズー教至上主義者で、過去にもいろいろと人権を蹂躙した事件への関与が取り沙汰されていたらしい。もうとっくの昔に解消されたと思っていたカーストによる差別も残っているふうな言及もあるし、(映画の内容とは離れるが)ダウリーやそれに起因する殺人などの前近代的な慣習はITで名を馳せた国とはとても思えない。
嬉し楽し歌って踊ってのボリウッド映画では触れられない、インドの負の一面が窺い知れる映画だった。

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梨剥く侍