ナポレオンのレビュー・感想・評価
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英語版と思えば、、、。
近くの劇場では小さなスクリーンでしか上映してなかったので少し遠出して大きなスクリーン・良い音響の劇場で鑑賞。
スケールが大きいし、戦闘シーンは迫力があるしで、劇場選んで正解でした。
ただ、ブラックレインやエイリアン、テルマ&ルイーズ、ブレードランナーの頃ようなヒリヒリ感がない。キャストも主演の二人以外は魅力がなく、ここから新たに売れる人は出て来ないだろうと思うほど。
歴史物だから中学生くらいでも観られるように、変な描写入れない方が良いと思うけど、リドリー・スコット年取ってから少し下品になってきたかな。
フランス愛を英語で語られてもね。英語版と思えばよいか。
スコセッシにしても、リドリー・スコットにしてもまだまだ現役で大作作ってるのには感服します。
最愛の妻ジョセフィーヌとの愛憎劇
1793年のマリー・アントワネットの処刑シーンで映画は始まる。残酷な断頭台、それに対して歓喜の声を挙げる市民たち。フランス革命でブルボン王朝は滅びるが、その後もフランスの内政は不安定を極める。そんな中、ナポレオンは登場する。他国に戦争をふっかけ勝利し国勢を高めることで市民からの絶大な人気を得る。そして遂には皇帝にまで上り詰める。この映画では彼が戦争に勝ち、力を得ていく過程を淡々と見せていく。一方、フランス革命の粛清によって夫を失った貴族の未亡人ジョセフィーヌとナポレオンの愛憎劇はかなり執拗に描かれる。ナポレオンはジョセフィーヌを愛し、また彼女の愛を求める。だから彼女の不倫に苦しみ、またジョセフィーヌに誉めてもらいたいが故に社会的地位を求めて戦争をしているかのようにも見えた(男って、多かれ少なかれ皆そんなもんか)。ロシア侵攻の失敗やワーテルローの戦いでの敗戦など、迫力満点の映像、大スペクタクルを見せてくれるが、細かい戦況、心理描写などはあまりない。
最後にナポレオンの仕掛けた戦争で失くなった人たちの数が流れる(フランス人の戦死者)。その数字に何を思うか。ナポレオンは果たして英雄だったのか。それとも悪魔だったのか。
私のナポレオン入門
23-141
美に翻弄される男、富・権力を貪欲に追及する女
リアルとにかく色々リアル!
嫁さんの話か?
人間ナポレオンをじっくり描きつつ、戦争の怖さも多分に突きつけてくる...
すごい作品だけど、ナポレオンの感情があまり伝わらなかった。
君はわがままなブタだ。
壮大な戦場、城、美術、
衣装、1カット1カット、
素晴らしい。
自然光のようなライティングも含めて、
素晴らしい絵作りもしながら、
かっこ悪過ぎる夫婦の戦争も、
丁寧に積み上げていく。
ナポレオンのプライベートも、
サブプロットではなく、
もはやメインプロット。
壮大な戦争と、
かっこ悪い戦争は、
ダブルメインプロット。
君はわがままなブタ!
私はどうしようないダメ男!
19世紀以前の戦争映画で、
眼の高い観客を納得させるのは至難の業。
なぜなら、
物語は、
史実からの大きい逸脱は困難、
演出は、
空中戦、カーチェイス、
戦車、機関銃等、
ダイナミズムに関連する兵器は使えない。
ロケは、
広大な野原は、
太陽光パネル設置開発PJとの闘い、
等々等々等々。
物量をCGに頼り過ぎても、
観客は驚かない。
そんな時代劇を映画にする困難さに、
かっこ悪い言葉攻めも駆使して、
立ち向かうリドリーくんと、
不可能はないナポレオンが、
ダブって見える苦心作。
【蛇足】
ヴァネッサ・カービーが、
ドンドン進化していく。
「ザ・クラウン」では、
女王を手玉に取り
(女王の妹)、
今回は、
皇帝を虜に。
気品は保ちながらも、
あの目の芝居、
底がみえない。
リドリーくん得意の、
「グッド・ワイフ」「グッド・ファイト」
もおすすめ。
圧巻のスペクタクルシーン
愛した女性は一人
リドリー・スコット監督の新作ということで鑑賞。大スペクタクルに息を呑んだ。
ナポレオン・ボナパルト(ホアキン・フェニックス)にはそれほど詳しくなかったので、これほど波乱万丈な生涯を送ったとは驚きだ。エジプト遠征中に妻ジョセフィーヌ(ヴァネッサ・カービー)の不倫を知ってフランスに跳び帰ったというのは実話なのかな。
マリー・アントワネット(キャサリン・ウォーカー)を断頭台にかけて共和制を実現したフランス民衆が、自ら望んでナポレオンを皇帝にいただくというのは、日本人にはいま一つ理解できない心情だよね。国が混乱状態に陥ったときは、英雄願望が沸き上がるものなのかな。
ナポレオンにモスクワを占領されたとき自ら都に火を放ったロシア皇帝アレクサンドル一世(エドワール・フィルポナ)の狂気は、なにやら現大統領を彷彿とさせるね。
復位したナポレオンがワーテルローの戦いでウェリントン侯爵(ルパート・エヴェレット)に敗北したのは、エルバ島に流されて勘が鈍ってしまったのか、ジョセフィーヌに先立たれて箍が外れてしまったのか。
セント・ヘレナ島に流されたナポレオンが水を飲もうとしてコップから蠅を取り除くシーンがあるけれど、実際ひどい扱いを受けたらしいね。
ナポレオンの辞世の言葉は「フランス……陸軍……ジョセフィーヌ」だったとか。ナポレオンは愛人も多かったそうだけれど、心から愛した女性はジョセフィーヌ一人だったんだろうね。
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