「ジョゼフィーヌはナポレオンにとって母のような存在だった!」ナポレオン 三輪さんの映画レビュー(感想・評価)
ジョゼフィーヌはナポレオンにとって母のような存在だった!
最初のギロチンのシーンには驚かされました。フランス革命の中で、国のお金を貪った貴族たちが処刑されるのですが、リアルな映像展開にあっという間に物語に引き込まれていきました。この時代にナポレオンは頭角を表し、出世街道をぐんぐんと歩んでいく姿は、まさに宇宙の采配としか思えないです。この出世街道を歩み、戦い続けてついにセントヘレナで没するまでに、実に61回の戦闘をこなし、その間に兵士300万人を失います。無謀なロシアとの戦いでは数十万人が雪の中で非業な死を遂げています。果たして彼の采配は正しかったのかと思うと苦しむところです。どんなに考えても戦争は国同士の単なる縄張り争いとしか思えません。これがこの映画の縦の線としたら、横の線はジョゼフィーヌとの愛と言えるかもしれません。少なくともこの映画はこの2本の線で成り立っています。ナポレオンが政治的に様々な施策を施したことにほとんど触れられていないので、不足感は否めないのですが(彼の金言もあまり出てこない)、これはこれで十分に人間ナポレオンの真実の姿に近いのかもしれません。ナポレオンにとってジョゼフィーヌは如何なる存在であったのか?これについては私見ですが「母親」であったのかもしれません。離婚してからも精神的に強く求めていたことからそう思わざるをえないでしょう。
追記 ジョゼフィーヌに子供が生まれなかったために離婚しますが、それが逆にナポレオンが終生愛し続けた理由なのかもしれません。
共感ありがとうございます。
ジョゼフィーヌが、彼のモチベーションの元、上昇する自分を褒めてもらいたい、やはり母性を求めたのか? 子が生まれたらどんな扱いをしたんだろう?
全ての男性にあてはまることでないけれど、妻や恋人が自分の「母」的存在であることは結構あると思います。それが居心地の良さなのか、惹かれつつも離れたい気持ちになるのか、色々。