「素晴しい! 代表的な4大バトルを再現したスペクタクル映像に圧倒される158分」ナポレオン Jettさんの映画レビュー(感想・評価)
素晴しい! 代表的な4大バトルを再現したスペクタクル映像に圧倒される158分
小中学生の時に「エイリアン」「ブレードランナー」を観て衝撃を受け、以来大ファンになったリドリー・スコット監督の最新作
とても楽しみでかなりハードルの上がった状態で観ましたが、期待通りの見どころ満載の作品に大満足です
本作は何と言っても大迫力のバトルシーンの数々に圧倒されるのが魅力ですが、その前に本筋を。
ナポレオンの栄枯盛衰と彼が生涯愛した妻(子が産めず無念の離縁となるが)ジョゼフィーヌの歪んだ愛がベースとなりストーリーが展開します
ジョゼフィーヌは感情をあまり出さず何を考えているか判りにくく、更にナポレオンが留守中に愛人を連れ込んで快楽にふける様な、かなり”イっちゃってる”女性、そんな女性を愛し続けたナポレオンも相当に普通じゃない人だったんですかね、二人の関係は全く理解できませんでした
そんな二人を演じるホアキン・フェニックスさんとヴァネッサ・カービーさんの演技が圧倒的で素晴らしかったです
そしてとにかく映像が素晴らしすぎる
19世紀初頭のヨーロッパ、特に数々の宮殿内外のロケーション、そして灼熱のエジプトから極寒のロシアまで、強いハイコントラストの重厚な映像で魅せまくります、これを劇場の大画面で観るだけでもうっとりします
そして確実に映画史上に残るであろう、ナポレオンが指揮した下記に記す代表的な4大バトルを再現したスペクタクル映像がとにかく凄まじすぎます、その風格は生涯ベストの1つ名画「ベン・ハー」の戦車バトルと互角に感じました
若きナポレオンが武功をあげ出世した”トゥーロンの戦い”
氷上に敵をおびき寄せ、大砲攻撃で大軍勢を湖底に沈めた”アウステルリッツの戦い”
60万の兵で出兵するもロシアの極寒の地での苛酷な環境に大勢の兵を無くし、わずか4万の兵での帰還となった”ボロジノの戦い”
イギリスとプロイセン連合軍に完膚なきまで叩きのめされ流刑となり、人生最後の戦闘となった”ワーテルローの戦い”
ナポレオンはこれらに代表される全61回の戦いを指揮し、それによる戦死者は300万人以上を数える、というラストクレジットに驚き、それで得たものは一体何だろうか、と心が痛みました
この様な作品が劇場の大画面と大音響で観られる事が素晴らしい体験だと思ますし、つくづく映画って本当にいいなあ、と思わせてくれる、最高に幸せな時間を過ごせました
確かに ベン・ハー【一部しか観てません】的、それぞれの戦い&複雑な夫婦の愛 映画でしたIMAXで良かったです。ただ コレは ごちゃ混ぜで 敵か味方か それぞれの会戦を理解してないと・・という点は リアルなのか違うのか 玉に瑕ではありました。他作へのいいねありがとうございました😊