「歴史を動かした野心と愛憎」ナポレオン しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
歴史を動かした野心と愛憎
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通常スクリーンで鑑賞(字幕)。
何もかもが重厚な歴史超大作。リドリー・スコットとホアキン・フェニックスのコンビなんだからハズれるわけが無い。
ホアキン・フェニックスの抑制した演技がナポレオンの底知れぬ野心を表しているようで、凄まじい存在感でした。
ジョゼフィーヌ役のヴァネッサ・カービーも圧巻で、ナポレオンと繰り広げる愛憎劇が歴史を動かしたのかもなぁ、と…
夫婦の姿にフォーカスしナポレオンの英雄像だけじゃないひとりの男、夫としての側面に迫る視点が面白かったです。
英雄もまた人間。愛欲に身を焦がし、栄光に縋ろうとする。膨大な屍を積み上げた先に何を得たのか。虚しかったです。
映画館でしか味わえない迫力とスペクタクルに全身が痺れました。体感時間あっと云う間。本当に158分ですか?(笑)。
[余談1]
トゥーロンの戦いの時点でナポレオンは確か24、5歳だったはず。49歳のホアキン・フェニックスが演じるには違和感がありましたが、そんなことを言い出せば大河ドラマだって違和感だらけになるし、考えないことにしました。
[余談2]
さてナポレオンは何回「グッド」と言ったでしょう?(笑)。
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麻布豆ゴハンさんのコメント
2023年12月7日
世界史的な覇王とか独裁者という人種は、おしなべて何処か小児的だったりナルシストの夢想家なのだろうなぁとか、本作のナポレオン像を観てそんな事を感じました。
余談について:どうする松潤?笑
満塁本塁打さんのコメント
2023年12月3日
マリーアントワネットのギロチンの時点でホアキンさん違和感でしたが、逆に年齢が迫る展開なので 結構リアルで気になりませんでした。ただ貴殿と異なり、体感時間 凄い長かった です。イイねありがとうございました。😊