ヒッチコックの映画術のレビュー・感想・評価
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ちょっと思ってたのと違った
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200人の部屋にぼく1人しか居なかったもんで、非常にぜいたくに鑑賞できた。
予告編には映画を観ている人が映画の世界に入り込むための視覚的効果として、人物の後ろにカメラがついていき、ドアは閉めずにドアの影と閉まった音だけを効果として入れる、という工夫が紹介されており、てっきりこういう話をたくさん知ることができるのかな、と思って期待して観たのだが、ちょっと違った。
逃避、欲望、孤独、時間、充実、高さ、という章立てのもつ意味もよく分からなかった。
全体的な内容としては、ヒッチコックが映画で表現しようと思うことがあり、それを表現するためにストーリーや構図を工夫している、ということだけど、冒頭のドアの話以上に面白いことはあまりなくて、まあそりゃそうだよね、と思うような話が多かった…。
ヒッチコックの映画のシーンをたくさん観ることができたけど、それらのシーンの意図みたいなものの情報はそれほど多くない。ヒッチコックファンが映画をなつかしむための映画って気がする。
ときどき挿入される現代のカメラで撮影されたシーンにははっとさせられる美しさがあり、逆に今の映画の画面は昔と比べ非常に美しくなっている、ということを再確認させられた。
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