劇場公開日 2023年10月6日

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「211 ハンセンもシンもドリーも出てこないって」アントニオ猪木をさがして NWFchamp1973さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0211 ハンセンもシンもドリーも出てこないって

2023年10月12日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

前田も長州も出ないのはアリ?と思ったが
観終わると何故か納得した。
いろいろな分析本が出るにしたがって
当時の高校生には全く理解できなかった
全盛期の猪木が今見えてきているが
この作品はクリエイター的に猪木の本質を探そうとしたのだと思う。
現役時代常に一歩先を行く猪木。
ファンは追いつくのが精一杯。
そしてとうとう誰も追いつけない世界に行ってしまった猪木。
それでも先を見据えて
どうやったら猪木に追いつけるか?
猪木の本質を見つけられるか?
その世界観に生きている人だけがクローズアップされたのだと思う。
だから前田、長州、ハンセンなどは過去しか話題がでてこないので
お呼びでない、と。
記録映画ではない。
未来を映し出すドキュメンタリーなのだ、と。
途中ドラマ部分もなんだかな、と感じたが
最後安田顕が務めるにあたって
子供の頃夢中になった猪木
思春期で言葉だけが走り出す猪木
酸いも甘いも知る大人だけが想いを実感できる猪木
を感じとってなかなか上手い構成だと思った。

お別れの会と本作鑑賞でいよいよ猪木ともお別れかな。
書籍が相変わらずガンガン出版されるのは困るんだけどね。
INOKI BOM BA IE
80点
イオンシネマ近江八幡 20231012
パンフ購入

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NWFchamp1973