劇場公開日 2024年8月2日

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Chimeのレビュー・感想・評価

全43件中、41~43件目を表示

3.5(「蛇の道」+「CURE」)÷4=「Chime」

2024年8月7日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

黒沢清監督の作品と言うと、最近では「蛇の道」、昔の作品だと「CURE」を観ましたが、本作もそれら前2作の流れの中にある黒沢清作品らしい作品だったなあ、というのが第一印象でした。さしずめ(「蛇の道」+「CURE」)÷4=「Chime」というところでしょうか。「÷2」ではなく「÷4」としたのは、前2作がいずれも2時間弱の長編だったのに対して、本作は45分の短中編だったという上映時間の短さに加えて、種明かしの情報が極めて少なかったということが挙げられます。

内容的には、理由も良く分からぬ状態で簡単に人が殺されるという点では「CURE」的であり、殺傷した相手をシュラフに入れて運ぶという点では「蛇の道」的でしたが、殺されてしまう劇中の登場人物にとっても、状況が説明されぬまま殺人現場を目撃することになる観客にとっても、いずれも理不尽なシチュエーションに置かれるという点では、本当に黒沢清作品そのものでした。また、正気な人が殆ど登場しない点も共通していて、その辺の薄気味悪さは相変わらず良かったです。

ただ前述の通り「蛇の道」や「CURE」ではあった種明かしが全くなく、「Chime」は誰が鳴らしたのか、どんな意味があるのかとうところが説明されておらず、映画が終わった時は「これで終わり?」という気もしましたが、現実にも科学的に解明されていない謎は数多ある訳で、こういう終わり方もありかなと、今は思っているところです。

そんな訳で、本作の評価は★3.5とします。

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鶏

3.5菊川まで観に行きました

2024年8月4日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

難しい

知り合いの若い方がCureを見て、訳わからないが印象に残ったそうで、私も封切り時に観てスジは忘れていますが主人公の怪演は記憶にあります。このコメントと好きなレビュアーの推薦で久々に黒澤監督の本作を観ましたが、これも衝撃でした。田畑智子の奥さんが怖かった。主演の方初見ですが、すごい存在感を感じました。舞台の方かなと思いました。菊川の表題の映画館初めて行きました。深川を散策していいところだなと思いました。

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ひぐらし2(ひぐらしから引継ぎ)

3.5鶏肉怖い。

2024年8月3日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

怖い

料理教室で講師として勤めている主人公の吉岡の周りで起こる異常な事態により、現実が崩壊して行く様をアイディアたっぷりの撮影で淡々と写しておりました。
一時間と短い上映時間だからなのか実験映画の様に遊び心たっぷりな映像で魅せられました。実験映画と書いたけれど凄く面白いお話しでもあるので、小難しくなく楽しめる映画でもありました。
レストランへの転職を希望している主人公の物凄い薄っぺらさは情けなく恥ずかしく、あの面接のシーンは鳥肌(!)が立つ位楽しかった。
料理教室があれほど恐ろしい場所とは…黒沢監督本当に凄い。
イライラしている時は料理は止めましょう。

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春