映画ドラえもん のび太の地球交響楽(シンフォニー)のレビュー・感想・評価
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近年では珍しくあまり刺さらず「オリジナル版」の難しさを感じる。深く考えずに見るのが正解か?
例えばハリウッド映画では宇宙人も含めて英語で話すことも珍しくありません。
その点「ドラえもん」では「翻訳こんにゃく」などを用いることでキチンと不自然さが解消されたりと、意外とリアリティーのある設定になっています。
だからこそ、気になる点を減らすことが重要になってくるのですが、本作では不自然さが目立ったためか、それほど入り込めずに終わりました。
例えば、無記名の封筒が郵便受けに入っていて、それを偶然のび太やドラえもんが郵便受けから出して、それを開封して読む、というのは工夫がなさすぎるように感じます。
しかも、それがジャイアン、スネ夫、しずかの3名も含めて、となると…。
さらに、その怪しすぎる手紙により夜に自発的に全員が動くというのは、いろんな意味で厳しい設定です。
この事例が象徴的ですが、全体的に厳しさを感じてしまう展開が多く、近年ではあまり練られていない部類に入っているように感じました。
とは言え、音楽がテーマ。定番の「のび太の成長物語」は健在です。「映画」だからと肩ひじを張らずに、深くは考えずに物語に入り込むことができれば、定番の「映画ドラえもん」として成立しているのかもしれません。
音楽が好きな人は見やすい映画
最後半まで暇だが、最後半の盛り上がりが凄かった
正直、ストーリーはイマイチでした。
何かどこかで既視感があったんですよね。
そもそもストーリーがなんか最近のソシャゲみたいで、クエストをクリアするごとにランクが上がっていく。
音楽で昔失った何かを色々と復活させる・・・なんかやっぱり既視感。なんだこの違和感と思ったら、DEEMOですよ!!!
演奏して失ったものを復活させるってDEEMO2やノスタルジアにとっても似ていました。
更に登場したお人形にくるみ割り人形に犬(DEEMOでは猫ですが)。完全にDEEMOの映画じゃないですか。
ただ、タイトルに書いた通り、最後の大演奏や伏線回収は非常に良かったと思います。
最後半まで暇だが、最後半の盛り上がりが凄かった
とある懐かしい曲をドラえもん達が演奏してくれるのですが、旧ドラファンとしてはドラえもんのうたが良かったかな・・・でもそんな曲最近の子供達は知らないだろうし、結果的にはあの曲で正解だったと思います。
あとはまぁ、製作者の旧ドラえもんスタッフに対する敬意は非常に感じられました。
特に藤子先生に対する敬意とメッセージは感じました。
皆さんも是非探してみて下さい。答え合わせはYouTubeの「ゆっくりドラちゃんねる」さんが同じ意見を感じていらっしゃったので、そちらでお願します。
「【映画パロディ⑤】ドラえもんの映画パロディ!ワサドラ編Part4!」で検索すれば出てきます。
それと、ミッカがとっても可愛い
「よつばと!」のよつば❤
勿論、雑音と音楽は違うもの。
僕はアルバート・アイラーの「サマー・タイム」と言う曲が好きでよく聞いていた。
魂が揺り動かされる位強烈な音楽である。しかし、我が母は「鶏の首を締める時の鳴き声見たいな曲ね」と言っていた。
例えが良くないか。
だから、例えばサマー・タイムでも「ジャニス・ジョプリン」とガーシュウィンのオリジナル」では全然違うと思う。
つまり、音楽とは聞く側の感性の違いもあると思う。勿論、感性に高さは存在する訳ではない。我が母の感性が僕よりも低いと言う訳ではない。違うと言うだけである。
このアニメはその点を除けば、大変に素晴らしくファンタジーである。
僕の感性ではこのアニメはドラえもんシリーズで一番良いと思った、
髪の毛の色が「緑」って「よつば」❤
それと東京国立博物館へ行ってそれを見てこようと思う。時をかける少女の古代の絵はフィクションだったけど、白鳥の笛は精巧に作られたレプリカらしい。四万年前ってネアンデルタール人が滅んだ頃の事である。その話は知らなかった。
ロマンがあるね。
つまらない。
子供達度映画館で観ました。私も世代で昔からドラえもんは馴染みがあって楽しみにしてましたが、ストーリーが単調なのと音楽が常に流れていて、、途中眠ってしまったくらい。子ども達も面白くないのか集中しなくなってきて、、という感じでした。普通にテレビで観るアニメのドラえもんが面白いですよ。
序盤まで☆0.5だったのが、クライマックスで☆5.0へ
映画がスタート、導入は音楽の歴史を辿っているようなオープニングから始まった。正直、この時点では、期待値は最高潮に達していた。なんだこれ!?めちゃくちゃ面白そうじゃん!と。
開始から15分、まあまあ普通の映画かと思い始めるも、まだ少し期待していた。
開始から30分、あれ?全然進まないな、大丈夫か?これと思いだす。
開始から1時間、あぁ、もうダメだ。見てられない。眠くなってきた。
と、今年のドラえもんは終わりか…と思っていた矢先。
開始から1時間20分、ついに物語はクライマックスシーンへ、オーケストラの演奏が始まった瞬間、もう終わりか、そう思った次の瞬間、悪役?災害?が、それを跳ね除け、再襲来!これまで、楽器の演奏で音が鳴り響いてた映画館内が、一瞬にして静寂に包まれた。この瞬間、私は鳥肌がたった。怖い、そういう感情が凄まじい勢いで浮かび上がった。そこから、怒涛の伏線回収。あの絶望感から、一気に勝ちムーブへ。
そして、まさかのあのメロディーが。
これは昔からドラえもんを見て育ってきた私にとっては、最高のサプライズだった。他のレビューを見ると、やはり終盤は褒めている人が多いが、あまりにも前半が退屈すぎた。
しかし、私はそのサプライズを見れただけで、もう満点を差し上げよう。そう思った。
Vaundyの楽曲もとても良かった。
是非、皆さんも一度はご覧ください。
音楽の楽しさが伝わる素敵な映画
小難しいことを言う悪役や、難解な設定が無く、子どもが楽しめる映画として満点だと思った。クライマックスで、のび太一行が練習した楽器とともに、全員で交響曲を奏でる所は、鳥肌が立つほど素敵だった。
近くにいた子供が、映画の音に乗って、楽しそうに揺れていたことが印象的で、それだけで素敵な映画だと思った。
音楽って楽しいんだ、ということが存分に伝わる良い映画だった。
意外にも評価が低く書かれているのを見て、今更ながら感想を書きました。記憶がかなり曖昧なのであまり信用はならないですが、今なお素敵な映画だったなぁという気持ちがあるという事をお伝えできれば…!
なんという駄作
今まで私が見たドラえもん作品の中で最悪の出来でした。大きく2つポイントを挙げるとするなら
①粗というか、色々と突っ込み所が(音楽室のシーンや音楽家達に酷似しているロボット、ミッカとの演奏での「の」の音、最後のお風呂の所)が多すぎる。
全部書くと長くなるのでここでは書きませんが、雑な演出や不要な設定が多すぎます。1つ上げるならあのロボット達。有名な音楽家にする必要、あります?特に滝廉太郎似のロボットが泣いているシーン。偉人をバカにしている気がしてなりません。
② ストーリーが単純に面白くない。
今回は明確な敵がいない、それがつまらない原因という事を良く聞きますが、個人的には別に居なくても良いんですよ。ストーリーが面白ければ。ですが、ストーリーがつまらない。本当につまらない。のび太達が音楽を演奏して終わる。ほぼほぼそれだけです。勿論、最終決戦に至るまでののび太達の成長の描写や音楽の素晴らしさを制作陣は伝えたかったのかもしれませんが、説教臭い。確かに子供が見る映画ですから中身スカスカよりはある程度のメッセージ性があった方が良いでしょう。ですが子供たちをはじめとするファンが求めているのはのび太やドラえもん達が様々な場所を冒険するワクワク感です。それを損なってしまってはドラえもん映画失格なんですよ。オーケストラ好きの方には刺さるのかもしれませんが。「音楽」というテーマや敵の存在など色々奇を衒ったつもりなのかもしれないですが、完全に裏目に出てますね。もう制作側もネタ切れなのかもしれません。そもそも、そんなに音楽の素晴らしさを伝えたいなら映画館で上映するのではなくて学校の音楽の教材にでもしたらいいんじゃないんですかね。空の理想郷の時もかなり説教臭さはありましたが、素晴らしいストーリー(様々な時代を冒険、22世紀の要素が多い理想郷、雲の王国はあるものの以外と少ない空というテーマ等々)だったので、良作だと思いましたが、今回はストーリーが終わっていたので駄作としました。
評価できる所といえば作画ですかね。やはり過去作と比べてかなり良くなってます。あと、流石に音楽メインなので、音楽もかなり力が入ってますね。まあ、ドラえもん映画でオーケストラをやる意味は微塵も無いと思いますが。
来年はリメイクっぽいですが、再来年の新作が今回と同じ出来だとドラえもん映画はもう駄目かもしれないですね。ネームバリューだけで面白さの欠片もないの粗や雑演出だらけのただの教育映画と化すでしょう。制作陣はドラえもん映画の意義をもう一度見直してから制作した方が良いと思いますね。
もっと奏でて、ドラえもん
映画ドラえもん43作目。
今回の題材はドラえもん映画初の“音楽”。40年40作以上やってきて、まだやってない題材あったとは意外。
ドラえもんも音楽とは切り離せない。誰もが歌える“ドラえもんのうた”や“ぼくドラえもん”。昔は武田鉄矢、最近は人気アーティスト。毎回毎回の映画の主題歌も話題。Vaundy担当の今回の主題歌もなかなかいい。
ジャイアンは歌うのが大好きだし、しずかちゃんはヴァイオリンやピアノを習っている。その実力の程は超有名だけど。
しかし、いつもながらのび太は…。音楽もダメダメ。
音楽の授業でリコーダーをまともに吹けやしない。“の”の音なんか出したり。
ひみつ道具“あらかじめ日記”で一日だけ、音楽の授業を無くす。でもこの時間違って、その日一日世界中から音楽が無くなって…。(←後にこれ、危機の伏線)
ある日、不思議な女の子と出会う。外国の子…? 美しい声の持ち主で、のび太のリコーダーとハーモニー。
翌日再会し、今度は皆のリコーダーとドラえもんの道具による楽団と一緒に。
この“音楽”が、今回の出会いと冒険の始まり…。
さて今回のドラえもん映画、設定や用語が小面倒臭い。
少女はミッカ。惑星ムシーカ生まれ。
お世話ロボットのチャペックと共に、地球に来たのはある目的が。
“ファーレ”の達人、ヴィルトゥオーゾを探す。ファーレとは、ムシーカで音楽を指す言葉。
のび太たちを“ファーレの殿堂”に招く。地球外に浮遊する都市型宇宙船。
ファーレの殿堂はファーレがエネルギー源。それを動かし、眠っている多くのロボットや機能を起こせるのはヴィルトゥオーゾが奏でるファーレだけ。皆で奏でたのが決め手となって、のび太たちが選ばれたのだ。
人は一人も居ない…? 惑星ムシーカは4万年前に滅んだ。ミッカは唯一の生き残り。
コールドスリープから目覚め、遂に見つけたのだ。ファーレの殿堂を、ファーレに溢れていたかつてのムシーカのようにする為に。
設定や用語が小面倒臭いだけで、要は音楽の力で亡き母星を再現しようとする、話自体はシンプル。
ひみつ道具“運命の赤い糸”と“音楽家ライセンス”で各々担当楽器が決まり、練習しながら上達し、ファーレの殿堂も少しずつ目覚めていく。
しかしのび太は…。リコーダー担当で、やっぱり上達しない。
目覚めた音楽家ロボットたちとの触れ合い。
ミッカとチャペックも度々地球を訪れ、地球の音楽に触れる。チャペックは作曲家ロボットでもあり、創作意欲が湧く。
ドラえもん映画お馴染みの新たな友達との出会いと交流。
勿論、敵も…。
謎の黒い液状の物体。それはファーレの殿堂だけじゃなく、地球にも。
それが触れると、音がノイズのように掻き消える。
“ノイズ”と呼ばれるそれは、星を食べる生命体。
ムシーカを滅ぼしたのも、このノイズだった…。
地球にいたのはノイズの胞子。何故地球に…?
のび太の間違いで、世界から音楽が消えたあの時。ノイズの弱点は音楽。
勢力を増したノイズは、ファーレの殿堂そして地球に迫る。
音楽の力で食い止めろ! さあ今こそ、皆の音楽と心が一緒になった“地球交響楽”を奏でる時…!
世界中に身の回りも…。音や音楽に溢れている。
人気アーティストの歌やライブ。街中の喧騒。鼻歌を歌い、生活音。
音や音楽の無い世界なんて考えられない。
音や音楽があるからこそ、私たちの生活や心も満たされる。
その必要性や大切さを説く。
音楽はポンと簡単に出来るもんじゃない。苦心の果てに奏でられる。
練習に継ぐ練習。その過程の成長や友情。
新しい題材でも、王道のドラえもん。
…しかし今回、ちと王道過ぎた。いや、平凡というべきか。
他の星の友達、地球の危機、4万年の時を経て…。一見スケールは大きいが、話は今一つ薄い。キャラも魅力不足。新たなひみつ道具も何だか…。
4万年前の白鳥の笛、人気アーティストのミーナ、世界から音楽が消えた日…。伏線は張ってあるものの、鮮やかさにも欠ける。
ミッカとミーナの意外な関係。無理矢理な唐突な展開で、ならもっと序盤にでもミーナの存在を強調すべきだった。わざわざ芳根京子を配しておきながら…。
クライマックスの大合奏は見せ場。服部隆之の腕の見せ所。が、音楽で敵に立ち向かうなら、同じアニメなら、『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』の圧倒的高揚感に及ばない。
で、その敵も…。ノイズって、何のメタファー…? ドラえもん映画は敵キャラも魅力の一つなのに…。
王道なのに、所々何か物足りなく…。近年では一番ビミョーだった『南極カチコチ大冒険』を彷彿させた。
今年は藤子・F・不二雄生誕90年。その記念作。
つまらなくはなかったけど、それにしては…。
もし、氏が今も生きていたら…。携わっていたあの頃は…。
あの頃のようなワクワク冒険、ハラハラドキドキ、時々ちょっぴりの怖さ、そして感動…。
ついつい、そんな事を思ってしまった。
さて、気を取り直して次を奏でよう。いや、描こうもしくは魔法をかけよう…?
次の題材は“絵”? “魔法”?
ED後次回予告映像に魔法使い姿のドラえもんが登場して、ネットでは『夢幻三銃士』のリメイクなんて噂も…。でも、ちょっと違う…?
続報求ム!
受身的で理念に欠ける物語
現代の日本の都市は常に音楽に覆い尽くされており、その過剰さはノイズとしか言いようがないにもかかわらず、のび太のせいでほんの少しの間音楽が欠けてしまったから「ノイズ」という敵に地球が襲われ、音楽が奪わる危機にある、という。そもそもノイズとは何なのだろうか。古来、人間が音に何らかの意味を感じ、調和を感じる音が、ノイズとは峻別され、音楽の音になっていったのではないだろうか。しかし、のび太がリコーダーを吹き損なう時の不快な音が、どんな音楽にも勝る至高の音として、「ノイズ」という敵を退けてしまうのだ。そこに何らかの意味を見出すことは私には出来なかった。音楽と「ノイズ」の戦いに、特に意味はない。それにもかかわらず戦うのはなぜなのだろうか。戦うことは受身的でしかなく、そこで勝利することが、世界に対して生き生きとした意味を改めて認識させてくれる物語ではなかったと思う。それを子どもに見せる意味は果たしてあるのだろうか。
今季映画のダークホースだった
「まぁ普通のドラえもん映画やろな」とフラッと観に行ったらとんでもないものを叩きつけられた。
今作では明確な「敵」がおらず、ほぼ自然災害に抗うような物語ではあるものの、それ以外の側面持っている。怪獣映画的でヒロイックな物語…具体的な名を出すなら「ゴジラ」に近いだろうか。
視聴者の年齢によって受け止め方が変わる事態の深刻さ、序盤から名前等が出てるのに絶妙に隠されていたある人物の姿、もう一押し欲しい!と言うところでしっかり巻き返してくる敵、美し過ぎるタイトル回収。こうした演出のレベルがかなり高くるまとまっていると感じた。
それと、今作は音楽がメインということで音の広がりにも着目していただきたい。何気ない動作一つ一つにファーレ(=音楽)が混ざっている。
総じて、満足度の高い映画だった。
事前情報が欲しかった
返却時に賠償請求される
⭐︎3.6 / 5.0
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