「アンサンブル演技はよいがストーリー性は希薄」シアター・キャンプ 越後屋さんの映画レビュー(感想・評価)
アンサンブル演技はよいがストーリー性は希薄
Tomatoes風に総括すれば「調和がとれた力強いアンサンブル演技が過剰になった結果、ストーリー性が隠れ、映画のダイナミズムが不足している」といったところでしょうか?
事前の情報で、経営の傾いた演劇クラブを立て直す話を軸として展開すると思いきや、子供たちの練習風景を中心に、芝居の稽古を見学しているかのような印象を強く感じます。
群像劇の側面もありますが、ぶつ切りにした短いシーンをどんどん繋いでゆくような編集なので、各人のキャラクターもぼやけています。
ただ、映画作成とは違う舞台演劇の成り立ちや、舞台特有の雰囲気を体感するには良い作品ともいえるでしょう。
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