「歪んだ、連続猟奇殺人ミステリー」ヒンターラント ファランドルさんの映画レビュー(感想・評価)
歪んだ、連続猟奇殺人ミステリー
ウィーンの街など、物語の背景が常に暗く歪んで、悪夢のような雰囲気を醸し出しているのが、実にユニーク。連続猟奇殺人の背後には、命の価値を問う重いテーマがあり、この画面に合っている。
しかし、台詞で触れられていただけの男がいきなり犯人として出てきたり、妻の爆弾(極めて重い話)がどこかへ行ってしまったり、ミステリー仕立てにしては、大きな欠点がある。
エンドクレジットの仕掛けなど、映画好きには受ける部分がたくさんあるが、一般向きではない映画。
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