劇場公開日 2023年10月13日

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月のレビュー・感想・評価

全170件中、21~40件目を表示

4.5ん〜

2024年2月5日
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鑑賞方法:映画館

難しい

なかなか評価しずらい作品ですがわたしは観てよかった。あの事件のことも改めて調べたり考えさせられるきっかけになりました。
この作品に出演されてる全ての俳優さんはなかなか大変だっただろうなと思いますがだからこそ沢山の人に見ていただきたい。

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chidk55.

3.0現実?悪意?

2024年2月3日
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鑑賞方法:映画館

実話を元にした作品ということだが、施設の描き方が異常に悪意を感じた。
現実というより、誘導したいのだろうか?

反面、宮沢さん、オダギリさん、磯村さん、二階堂さんの演技は真に迫っており、作品に深みを感じた。
反動が心配になるくらい。

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ダルメシアン07

4.0疲労により目の下に三日月型のクマが出来る

2024年1月11日
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鑑賞方法:映画館

怖い

難しい

幸せ

重度の介護施設的な所で働く者の話。
人間のダークサイドの本質を言葉でえぐっていく。

良い点
・人は不都合な真実は見たがらない

悪い点
・やや長い

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猪古都

5.0目を背けちゃいけない問題

2024年1月4日
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鑑賞方法:映画館

 貴方はどう思う?と襟首掴まれながら問われる痛み。 さぁ答えてみろ と後ろ手に縛られているような恐さ。 決して逃してくれない時間が淡々と進む。

 観なきゃ観なきゃと思いながらなかなかに敷居の高い介護施設モノは自身に向けた匕首でもあった。

皆んなが観なきゃね。

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すったもんだだよ

3.5自分をゼロクリアして油をさすべき作品

2023年12月31日
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鑑賞方法:映画館

心がないなら人間じゃないのか。動けない障碍者は心がないのか。
障害で生まれてくるとわかったら中絶すべきなのか。
この二つを一緒にする考え方が犯罪を生んだというのか。
命がある限り生きるという意志が置き忘れられている。
短絡的な発想が闊歩している。
観る側は混乱する。
もしかしたら自分も、その短絡的な発想に誘導される可能性があるのではないかと。
障碍者殺しの犯罪者と自分が、実は距離が近かったりするのではないかと。
合理的で効率的な自分であろうとあせるあまり、そうでない人たちを排除する意識がないだろうかと。
考えさせられる。いや、錯覚せずに考えるべきなのだ。
いったん自分をゼロクリアして見つめ直す。そして自分のこだわりに油をさす。
突きつけられたものに、ただ呆然としないように。

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ジョー

5.0同感です、解ります

2023年12月28日
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老健に働いて15年になりますが身障者施設の方は本当に大変だと思います。年寄り相手の私でも殴られ噛みつかれ糞まみれなんを仕事だから仕方ないとこなしてきましたが。管理者は自分が面倒みる訳じゃないから現場の職員が大変。精神やられた人も多く指示は入らず、安い給料で休みも無く汚い安いキツいの😢皆メンタルやられるから映画見て、そうそうと同感しました。虐待!?私たちはそれ以上やられてます。でも利用者から
やられても言えない。これだけ高齢者や身体障害者を御世話する仕事の処遇改善が向上しなければやり手なんかいません。まじで給料安くて汚いキツい仕事、こちらが精神やられるから。やっと月の映画見て救われた、私達の現実はこれです

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岐阜じん

月を見た障害者施設職員から

2023年12月27日
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鑑賞方法:映画館

「月」を見ました。全体的なイメージは障害者施設はあのような感じではあります。私の施設では障害者利用者は80名入所しています。それぞれの利用者が他人には我関せずで生活されています。自閉症、ダウン症の成人の方老若男女です。
脳の病+精神の病ですから、様々社会常識に当てはまらない日常生活っす。社会では3K(臭い汚い気持ち悪い)ですが、我々支援職員はいかに清潔に一般的に正しく、表情よく暮らせるかを支援しています。汚物まみれ、排泄処理、洗体、食事の摂り方、衣類管理など、が仕事ですが、なかなかすんなりとは行きません。各々の拘りや苦手なことに対応するのは大変です。粗暴行為や破壊、自傷、不潔行為に闘わなければならないときもあります。それは、「仕事」という感情だけでは収まらないときもあります。
ご家族さんは極一部を除いてノータッチで、帰宅や面会、外出もなく、連絡さえしてくるな、という家族もいます。身寄りのない方もいます。
それを意気に感じて対応出来ればいいのですが。
ここからが今の障害者施設の大きな問題点です。映画にはなかった施設や行政の闇にしている本当の問題点です。
①家族がなにもしない分、担当職員に責任が来る。(面会に来てもお菓子を食べさせるだけ、エサ)
②家族負担の利用料は一切ナシ。食費、施設利用料(ビジホ一泊分/月)、日用品代、光熱費を月75000円ほどの障害年金で負担します。もちろん、それでは施設運営は出来ません。そこで、施設運営支援金というのが都道府県等から税金が施設に入り、職員の給与となります。あくまで、家族負担はありません。
③その、施設運営支援金を理事長がせしめ、職員には最低賃金を払っています。理事長の親族や評議員の紹介職員が管理者になり、高給取りになって上級生活者となります。職員の処遇改善手当も施設に入るため、すべて人件費に支払いはされていますが、傾斜配布が認められているため、管理者に多く入ります。そして、処遇改善手当があるためある程度給与底上げが出来るため、本来は施設が支払うお金はプールするか、理事が1000万を越える年収を受けています。ほぼ職員は給与やボーナスはジリ貧となっています。

障害者施設というものは、(理事者含め)管理者が現場には入らない、守られた場所からポケットに手を入れて、「どんな方でも困っている人を受入れて、現場で対応を考えなさい」の考えです。
抑えるために引き倒してしまったら、その支援員は逮捕されます。がまん、ガマン、我慢。ストレスより、違う行動が出るのもやむを得ないんです。
管理者は知らなかった、報告はなかったと逃げて行きますが、それは支援員はゴミ扱いなんです。問題起きれば支援員は一生を失いかねない職種です。学生さん、新卒で入るところではありませんよ。事実ですから。

毎日のように、新聞テレビで伝えられるような虐待、ほぼ全国どこの障害者施設でも起きていますよ。

長々書きましたが、映画ではまったく出て来ない、障害者施設の現実です。
ただし、入所ではなく、自宅からの通所では、大きく変わり、もっとやり甲斐、社会貢献が出来る場所は多くあります。

現状を読んでいただき、ありがとうございました。

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めぐるさん

1.5行うべきことは、障害者差別に抵抗すること

2023年12月25日
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鑑賞方法:映画館

行うべきことは、障害者差別に抵抗すること

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TARO

3.5匂いは確かにきついが、慣れてしまう

2023年12月22日
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鑑賞方法:映画館

障害者施設で3年半働いていますが、サトくんが言ってる事はある程度理解できました。
匂いについて語っていましたが、確かに最初の頃は戻しそうになった事がありました。しかし慣れてしまえば、汚物が多少手についてしまっても平気だったりします。

サト君のような真面目すぎる職員はメンタルをやられるし、虐待スレスレの行為をする職員は他の職員や保護者と衝突したりします。

サト君は障害者は必要であるか?税金の無駄じゃないか?才能があるのに生活保護と変わらないような金しか稼げないのはおかしくないか?について悩んでいました。

私は世の中の歴史は時間が経つにつれて、自由で平等になるように進んでいるので、いずれは国民全員が介助ロボットや自動運転の車、生活できるだけのベーシックインカム等を手に入れて、貧富の差や障害の有無は格差が無くなっていくと思っています。
その過程である現在は矛盾だらけですが、時間が解決していく事に個人が立ち向かってもしょうがないかなと。

ハッとした場面があって、白髪の利用者が股間を触っている場面でサト君の意識が彼と同化するところ。
私自身も、服を破って裸になった利用者と目が合った時、意識が吸い込まれて気がおかしくなりそうになった事があります。常識が破壊されたような感覚。
映画で表現されたってことはよくある現象なんだろうか・・・

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ジュンヤ

3.5物語の焦点が不明確でテンポが遅すぎで長い

2023年12月17日
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この出来事をテーマにするなら宮沢は架空の人物?彼女の物語とは別にしてむしろ加害者を主人公に焦点を当てなぜ彼はこの職業を選び嫌なら辞めれば良いだけなのになぜ働き続けていたのか?本当の犯人はもっとチンピラ風で他に働く所が無いからやってるみたいな感じだったが?

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ゆたぼー

4.5「報知映画賞作品賞」

2023年12月13日
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今年231本目。

11月終わりの報知映画賞作品賞、磯村勇斗さんが助演男優賞、二階堂ふみさんが助演女優賞、12月11日の授賞式の2日後に見ましたがどうしても行きたかった作品。同時期公開「愛にイナズマ」の石井裕也監督でその映画の俳優の演技が素晴らしかったですが、そちらが作品賞じゃないんですね、「月」どれだけ凄いんだと前評判通りの映画でした。授賞と石井裕也監督で内容は書かなくてもいいかなとこの2作で一番好きな監督になりました。

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ヨッシー

4.5フィクションだからこそ描ける事件の本質的問題点

2023年12月13日
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7年前の相模原市の重度障害者施設やまゆり園での犯罪史上最悪の大量殺傷事件を題材に、作家辺見庸氏が書き起こした小説を映画化。私は小説は未読。

現実の事件の裁判の経過も注目され報道されていたので、この作品を観る自分の意識も、なぜ犯人は凶行に及んだのか、次第に狂って行く様に最初は意識が向いていたが、非常に丹念に描かれる主人公の宮沢りえとオダギリジョーの夫妻の癒しがたい深い傷跡にじわじわと心を奪わてゆくにつれ、別の重要なことに徐々に気づかされてゆく

園長の無責任で投げやりな姿勢、犯人となる、さとくんを虐める同僚二人組のよくあるだろう理不尽な振る舞い、二階堂ふみ演じる作家志望の職員の家庭の歪んだ家族関係、彼女自身のストレスと他者への攻撃性など、丁寧な描写が観るものに突きつけてくるものは何か?

それは我々自身の社会が直面する人権意識の希薄化や反差別の後退など危機的な状況そのものであり、社会にとって不都合なことを見て見ぬフリをし、無かった事にしている自分自身じゃないか!モヤモヤしながら家に帰って来て今こうして書き始めて思い当たったことだ

なぜ気づく事になったか?それは主人公の宮沢りえさんとオダギリジョーが別々の場面で、恐怖に怯みながらも勇気を振り絞って気持ちを言葉に出してくれるからだと思う、そこに心震えてしまうのだ
果たして自分なら出来るだろうか・・・

事件性に目を奪われてこの映画の真価を見落としてはならないと思う 真実に目を向けさせる見事なフィクションだ

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あさちゃん

2.0重いテーマを受け入れることができなかった

2023年12月12日
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悲しい

難しい

たまたま、数年前に撮影現場に遭遇。
宮沢りえとオダギリジョーがベンチに座って談笑しているようなシーンだったので、どんな作品なのか公開を楽しみにしていたが、公開日が決まり、映画の内容が判るにつれ、観るべきか考えてしまった。
とても重いテーマであって、鑑賞した後の気の持ちようが定まらないだろうと予測できたので。
意を決して鑑賞したが、やはり難しかった。
2時間で語るには重い内容だった。
今のご時世、さとくんって、どこにでも居るような気がする。

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ちゃ坊主

3.5ストーリーは、始めダラダラ、尻切れトンボ

2023年12月12日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

怖い

以前、知的障がい者施設で働いていた者です。

障がい者施設を含む福祉施設の現状は、まさに玉石混在です。

良い施設もあれば、本作品のような、とんでもない施設もあります。

国や地方公共団体から支払われる「措置費」は、良い施設でも悪い施設でも同額なんです。

職員の配置基準も決められていて、利用者(入所者)何人に対して職員は何人という規定があって、その規定に基づいて措置費が支払われます。

重度知的障がい者に、適切な対応をしようと思えば、できることなら、常時マンツーマンで対応するのが理想です。

でも、介護する職員も人間なので、食事もすればトイレにも行くし休憩も必要です。また、障がい者が興奮したり暴れたりすることもあり、そのようなときは他の職員に応援してもらわないと対応できません。

だから、重度障がい者1人につき常時1.3人くらいの人員が必要です。1日3交代として、重度障がい者1人あたりの介護者は1日約4人。1か月の必要延べ人数は、4人×30日で120人。

祝日や、夏や、冬の休暇等も考慮して、職員1人あたり月に20日働くとしても、単純計算で、重度障がい者1人につき6人の人員が必要なことになります。

職員1人あたりの人件費を1か月25万円(諸経費含む)としても、6人分で150万円。重度障がい者が10人居れば1500万円。年間にすれば1億8千万円。

これはあくまでも、重度障がい者にも介護者にも、理想的な処遇をした場合の超極論の話です。それでも、かなり安い給料手取りで試算しています。

現状は、その1割にも満たない措置費しか出ません。

作品中で施設長が堂島洋子さんに対して「県のマニュアル通りにやっている」というシーンがありますが「マニュアル通り」の人員と経費だけで運営しようとすれば、まあ、暴力は論外としても、多かれ少なかれ、映画のような状況にならざるを得ません。

私が働いていた施設は、幸いにも「良い施設」でした。

では「良い施設」とはどんな施設でしょうか。

良い対応をしようとすれば、当然、国の措置基準を大幅に上回る人員が必要です。つまり、より多くの人件費がかかります。

そのために、地域や社会に働きかけて、多くの賛助者やボランティアさんを増やし続けなければなりません。それらの組織拡大活動を職員のみならず、入所者の家族や知り合いみんなで頑張っているのです。

当然、施設長や、管理職の人たちも、一般職員の応援のため現場に入ることも頻繁です。

そして、多くのボランティアさんの助けを借りて、街頭募金や、団体、企業、労働組合等のツテを頼って、支援物品の販売を行ったり、廃品回収や、バザー等々で運営費を捻出して、少しでも良い施設運営をしようと、日々頑張っているのです。

映画の中の施設には、ボランティアさんの姿が全く見当たりません。所詮、その程度の施設です。

今の日本には、障がい者施設はまだまだ足りません。

新たに施設を作ろうと思えば、多額の自己資金が必要です。

「良い施設」は、障がい者の保護者、家族、特別支援学校の先生たち、教職員組合、地域のボランティア団体等々が力を合わせて上記のような活動を通じて、自己資金を捻出して、設立された施設が多いです。そして設立時の資金活動を設立後も運営補助として継続しているのが現状です。

言わば「良い施設」は、職員と障がい者家族の自己犠牲の上に成り立っていると言っても過言ではありません。誤解を承知でで言えば職員目線では「ブラック企業」になるかも知れません。

必然的に、ボランティアの延長で職員になり、熱い思いで仕事をしている人も少なくありません。

また、「どうせ働くなら社会の役に立つやりがいのある仕事の方が良い」と職業選択肢の一つとして働いている人もいます。

この両者に確執がないといえば、嘘になります。

映画にあったように「あの人が、余計なことまでするから、こっちの仕事がやりにくい。いらん仕事が増える。」と考える人も居なくはありません。

私は、6年間職員として在職しましたが、30歳を過ぎて、結婚を意識するようになったとき、手取り給与が20万円に満たない現状で家庭を持つことは困難と思い、転職しました。

現場を経験した者として、さと君の思いは解らなくもありません。

さと君のように「税金の無駄なのでは?」との思いが頭をよぎったことのある職員は多いと思います。

感情も思考もなく、ただただ、周りの介護によってのみ生かされていることが、本当に、その人にとって「人間の尊厳」なのか?と考えたこともあります。

でも、普通は誰も、さと君のような行動には走らない。

理性があるから?

怖いから?

自分の家庭や将来があるから?

という自分勝手な理由で自分の思いを否定します。

さと君は、堂島洋子さんの自宅で食事中に、障がい者や死刑囚の糞便や嘔吐物の匂いの話を平気でしています。

さと君は、真面目で正義感が強いサイコパスなんですね。

だから、さと君は正義感と優しさの行動として、あのような凶行に走ることができた。

他の人も書いておられますが、私たちとさと君は紙一重。

私たちも、どこかで心のネジが1本外れたとき、さと君にならないという保証はありません。

最後に、街で、障がい者施設の後援会が募金活動をしているのを見かけたら、そして、どこかの公園で福祉バザーをしていたら、少額でもいいのでご協力頂けたら、とても嬉しいです。

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キングオ-バ-

0.5ズレていくテーマ

2023年12月11日
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なぜこの題材を扱う上で
テーマが「表現」や「才能」に
逸れていってしまうのだろう

どうして当事者のシーンが
スライドショーのように一瞬なのだろう

どうして「尊厳」や「人権」に対して
真正面から向き合わないのだろう

多くの疑問が湧き出て止まらなかった

日頃から心なき者の差別対象となっている人々が
映画で映し出される際に、どうしてかホラー演出で
過剰におどろおどろしくされてるのは何故なんだろう
ほんと悪き風習。やめてほしい。

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JYARI

4.0重厚

2023年12月9日
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鑑賞方法:映画館

知的

難しい

映画はエンターテイメント。
観終えて暗くなりそうな映画は少なくとも劇場では観賞したくない。
この映画はその類いの映画のはずだが、予告編を観て興味が湧いた。
もうすぐ終わってしまいそうだったので、暗い気持ちになるのを覚悟で観賞。

意外に淡々とした気持ち、充足感すら感じながらエンドロールを眺めた。
批判を覚悟で言えば、さとくんに一定のシンパシーを感じた。
安全な場所にいてあれこれ正論めいたことばかりほざく輩にはうんざりだ。
私自身老境に入り、親の看護、介護や死を目の当たりにして、
生きることを考えれば考えるほどそのためには「死に様」が重要と感じる。
結果はともかく、さとくんのそこに至る過程には思料すべき点が多々あった。
宮沢りえの自問自答にもそれが端的に表現されていた。

但し、芸術性を求める上では仕方がないのかもしれないが、
障害者の描き方は親の介護を経た者としては観ていて辛い。
ここまで描かないとゲージツにはならないのだろうか。
また、3.11に福島にいた身としてはこれと結びつける必然性に疑問を感じた。

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みみず

4.5暗部とエゴ

2023年12月7日
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鑑賞方法:映画館

二階堂ふみさんが宮沢りえさんを批判するシーンが刺さりました。ゆえに最後のオダギリジョーさんとのやりとりが空虚に見えてしまい、それも狙いなのかなと。つい最近の事件。目を背けてはいけないと思いつつも、胸が苦しくなりました。お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りするとともに、決して風化させてはならないと思いました。

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ハチ

3.5澱のように心に残り続ける

2023年12月7日
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鑑賞方法:映画館

宮沢りえの丁寧な演技に引き込まれ、悲しみを共有しつつ観た。登場人物それぞれが抱える問題がそのまま反映したような暗い職場、決して綺麗事ではなくそれでいて誇示することもなく淡々と描かれる日常。皆それぞれにより良く生きたいだけなのにその方法が見つからなかったり間違っていたり。誰一人正しいとかではないのがリアルで共感できる。そんな中で夫婦の思いやりのある愛情(オダギリジョー演じる夫の表現が凄くいい)に少し救われる。いつまでも心に燻って残るような映画だった。

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ピート

5.0月は

2023年12月5日
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綺麗だなあ✿゚❀.(*´▽`*)❀.゚✿

これとシルバニアファミリーとルックオブサイレンスと飛んで埼玉を交互に観ると精神が研ぎ澄まされるかも(◜֊◝ )✋

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ミスター

4.5えぐられる、問いかけられる。最後のセリフがひとつの答えなのか

2023年12月2日
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鑑賞方法:映画館

あまり前情報を入れて映画は観たくない派なので、宮沢りえ、オダギリジョーと好きな俳優が出演していることだけわかっていて、ふらりと観に行きました。

スターサンズ作品ということも知らなかったのですが、それだけで相模原障害者施設殺傷事件をベースにした映画だとわかり、身が引き締まりました。

自分も含め、できれば善人でありたいと思う普通の人たちは、差別はいけない、どんな命も大切、と当事者でない限り言います。ただそこにはそこはかとなく、後ろめたさもあるはずで、なせなら決して自分の内に差別心はないと言えないからでしょう。特に意思疎通が難しい人に対しては、本能的に怖いと思ってしまう感情が少なくとも私にはあります。
さとくんの主張は絶対に認めてはいけないけれど、全否定できない自分もどこかにいる。映画の中ではそこを演出の力で観ている人にも問いかけているようでした。
洋子と昌平の間には話すこともできないまま亡くなった息子がいて、さとくんの恋人は聾唖者という設定。彼らを分けたのは何だったのか。最後のセリフが答えなのかと感じました。

こういう難しいテーマの中、4人のメインキャストの演技は凄まじかった。圧倒されました。

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Carryko Emi