劇場公開日 2023年10月13日

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「【鬱注意】満月よりも心を抉る!映画「月」がしんどすぎて、今週マジで仕事行きたくない件」月 しゅうらくさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5 【鬱注意】満月よりも心を抉る!映画「月」がしんどすぎて、今週マジで仕事行きたくない件

2025年11月2日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

ドキドキ

Amazonプライム・ビデオで話題の映画「月」を鑑賞。あの相模原障害者支援施設殺傷事件をモチーフにした作品ということで、覚悟はしてたんですが…想像以上にズシンとくる映画でした。

宮沢りえ、再び「月」で魅せる圧巻の演技力
主演は、我らが宮沢りえ様!「月」といえば、どうしても「紙の月」を思い出してしまう世代です。銀行のお金をズルズル横領していく、あの危うい美しさ…今回も、社会の片隅で生きる女性を見事に演じています。

知的障害を持つ人々に向き合い、寄り添おうとする主人公の姿は、時に痛々しく、時に力強く、観る者の心を揺さぶります。宮沢りえさんの演技力、マジでハンパないって!

オダギリ・ジョー、磯村勇斗、二階堂ふみ…豪華キャスト陣が織りなす人間模様
脇を固めるキャストも超豪華!オダギリ・ジョーさんの飄々とした雰囲気、磯村勇斗さんの狂気を孕んだ演技、二階堂ふみさんの芯の強さ…それぞれのキャラクターが、物語に深みを与えています。

特に、磯村勇斗さんの演技は圧巻。事件を起こすあの役を見事に演じきり、観る者に強烈な印象を残します。マジで怖いけど、目が離せない!

「命の平等」とは何か?重いテーマに打ちのめされる
映画全体を覆うのは、重苦しい空気感。「命の平等」という、綺麗事では済まされない現実を突きつけられます。障害者施設で働く人々の苦悩、命に対する価値観、そして、平等の均衡が崩れた時の凄まじい悲劇…

目を背けたくなるようなシーンも多いですが、それ以上に、考えさせられることばかり。世の中には、どうしようもない不平等が存在する。それを目の当たりにした時、人はどう生きるべきなのか?

ラストシーンに希望の光を見た…気がする
救いのない絶望を感じさせる映画ですが、ラストシーンには、僕はかすかな希望の光が見えた気がしました。それでも、この世界で自分なりに精一杯生きていく人間の姿に、人間らしさ。これが人間なんだと。

そして、改めて自分の社会での役割について考えさせられました。微力ながらも、誰かの役に立てるように、明日からも頑張ろう…って、咳止まれ!

映画「月」、鑑賞後はマジでしんどくなりますが、間違いなく観る価値のある作品です。心の準備をして、ぜひご覧ください。

…さて、明日も仕事か。憂鬱だ。

しゅうらく