「きれいごとでは済まされない」月 ぞのさんの映画レビュー(感想・評価)
きれいごとでは済まされない
この映画を見た後に、YouTubeで元の事件の概要を詳しく見たのですが、
実際に介護施設や障がい者と関わっている方のコメントで
「犯人と同じことを一回は思ったことがある」と多数書いてあり、それがすごく印象的でした。
犯人に対して、「心がない人は死んでもいい無価値な人間」だと思うのは勝手だけど、
命を奪う権利はないし許されない!と部外者が責めるのは、
現実問題きれいごとなのかもしれない…と思ってしまいました。
私も生産性があるなしで人の価値は決まらない、その存在自体に価値がある
と考えてはいるものの、いざ自分が自分でなくなったとき、それでも生きていたい
と思うのかと問われたら、正直生きていたくない…と思ってしまいます。
でもこの映画を見て障がい者施設のことを少しでも知れたことは良かったです。
それと、主人公の女性が過去の出来事から、今も中絶するか葛藤していることについては
今回の映画とは別にしてほしいなと思いました。
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