「うん〇に触ってない奴がうん〇を描くな」月 阿部純さんの映画レビュー(感想・評価)
うん〇に触ってない奴がうん〇を描くな
この映画の感想はこれに尽きる
一緒に観た介護福祉士の娘と、ケアマネジャーしてる私の感想
映画を観終わって、しばらく無言で映画の内容に触れなかった娘が、堰を切ったように『本当にデカさない映画、世の中に出してはダメな出来、監督の自己満』と言い切った長女
私、本当はレビューはマイナスにつけたい!
ぐしゃっと自分のう〇〇を握りしめてから臭い嗅いでみろ
自分たちも毎日排泄してるでしょう?それをさも自分たちは排泄とは無関係かのような描かれ方に、大きな違和感しか感じない
宮沢りえが演じたようこ、最後まで実際に介護してるシーンはなく見学してるようなスタンスだし、苦虫を噛み潰したよう顔で利用者を見るだけ
あそこまで不適切なケアだけを描くのは現場をあまりに浅く見ただけの人が脚本描いたからだと思う
さとくんを演じた磯村、もう一人のようこを演じた二階堂ふみも、本当に働いている人に見えなかった
カレー食いながらう〇〇の話する現場なんだ!
う〇〇さえ愛おしい、う〇〇の臭いでどの利用者なのかがわかる!そんな世界なんだ
この人にとって、今日が最期になるかもしれないからと介護している大勢の私たちは、この映画には描かれていない
あの5人の職員以外の職員が描かれてないの、なぜ?
ああいう5人みたいな人も入り込む世界だけど、なぜ一生懸命利用者に話しかけながら介護して、ぐちも言いながらだけど、笑って働く職員が描かれてないのはなぜ?
5人を描くなら、大勢のちゃんと仕事してる介護職員を描かない?
う〇〇まみれになってしまった利用者を、見なかった事にする介護者3人のシーン
もう介護職の私たち二人は失笑しちゃった
あんな暗く描くシーンなの⁈
現場の私たちなら、一度扉を閉めたとしても『さぁ、やるか!』って協力し合って介助に入り、のちには大当たりだった話しとして労い合うヤツ
あんな苦虫を噛み潰したような顔しながら働いている介護職員だけじゃない!
現場知らない人がみたら、ああいう人しかいないんだと、誤解するだろう
誰にだって老いや死はやってくる
健常者なら、ずっと健常者で生きていられるような
障害者になる確率がないような描き方も非現実
誰にだって障害者になる可能性があるってことが描かれてない
大勢の私たちは反応ない利用者に、笑顔で話しかけながら介護してるよ
介護職員だけ『なぜ〇〇者に?』という話しになるの?警察だって自衛官だって消防だって、教員、保育士だって、どんな職業の人だって、そういう〇〇者になる人はいる
植松が入り込んで、ああいう事件を起こしたのは、陰惨な介護の現場、最低な仕事へのモチベーションしか持ってない低俗な職員のせいかのような描き方も許せない
国の決めたギリギリな人員配置基準や介護報酬のせいで、労働の対価として見合った待遇を得られず、常に質の高さを求められながら、踏ん張っている大勢の介護職員たちを、おおいに失望させてくれたわ
綺麗事じゃないことを突きつけられた、みたいなレビューがたくさん出ている事にも『いや、これは介護の現実じゃないよ!』と大きな声で言いたい
監督さんの言いたいことを表現するのに、大幅に勝手に都合よく切り取られたりつぎはぎされて利用された気持ちがして、とっ散らかってまとまりのない映画だと思う
これをフィクションと思わない大勢の人たちが、出てしまうことに危惧しか抱けない
現実介護施設や子ども園など問題の多い施設に半グレ的関係者が多いのも事実ではないでしょうか?
キチンと職業意識を持って頑張っている皆さんが問題なのではなく、私の知っている子ども園は元マルチ商法で財を成したと公言憚らない人が経営しており社会福祉法人を立ち上げ理事長として国から補助金をもらい経営しています。噂では色々問題が多い様子です。しかし社会はそこを無視している事が問題なのだと思います。