「多くの人が観るべき映画」月 greenさんの映画レビュー(感想・評価)
多くの人が観るべき映画
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重度障害者施設を舞台にした映画で、観た後は重い問いかけを渡された感覚に陥ります。
出生前検診で障害がある可能性があるとわかった場合に中絶をするのと、生まれてから殺すことはなにが違うのか。さとくんはそう問いかけます。
頭では違うことが分かっていてもそれをうまく言葉で説明ができない。この問いかけがとても印象的でした。
さとくんは心があるかないかで殺す基準を設定していましたが、洋子はそれなら私の息子は心がなかったってことかと聞きます。この時さとくんはなにも返事をしませんでした。
返事をしなかったのはなぜなのか。洋子に対して情があったから心がないとは言えなかったのか。それともわからなかったのか。
全体的にみる側がさとくんに同情する様なストーリーになっているため、もう少し施設入居者やその家族の話を入れてもよかったと思います。
ストーリーは重いですが、
多くの人が観るべき映画であると思いました。
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