「いくつもの視点から考えてみてほしい」月 さくらんさんの映画レビュー(感想・評価)
いくつもの視点から考えてみてほしい
どうしようかと思っていたけど、観れてよかったです。
磯村勇斗くんが好きな自分にとっては、また新たな一面を見せてくれたなと感心していたとこでした。
作品のテーマは非常に重いです。
でも、私達は今もこれからも考えていかなくてはいけない重要な内容です。
障碍者を悪く言うつもりも、仲良く楽しくみんなで生きようなんて、言うつもりもありませんが、障碍者本人、その家族、施設で働く人、施設を経営する人、みんなそれぞれが違う思い、考え方、見方をしてるわけです。
実際、本当に寝たきりで胃ろうで生きてるという方もいるでしょう。そういう方に心がないのか、その家族はその人のことをどう思っているのか、それもやはり人それぞれでしょう。
この作品がやまゆり園の事件をモチーフにしているようですが、あくまでもフィクションであり、ドキュメントではないのです。全てを忠実に再現する必要はないのです。
これからもこういう事件がないとは言い切れない、この作品を観た人達がこのような事件があった、どうしてこの事件が起きてしまったのかと考えるきっかけになればいいのです。
石井裕也監督の他の作品を見たことがあればわかると思いますが、問題提起をしてくれていると私は思っています。
出生前診断のこともそう、障碍者施設の問題や、障碍者と健常者を共存していくにはどうしたらいいか、いろいろ考えることはあると思います。
この映画のここがダメ、いいとかではなく、監督がなぜこの作品を作ったのか、何を伝えたかったのかを考えることが大事なのかなと思います。
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